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Never Say Good-bye
その時は近いのかもしれない、と思うことはありましたが。
「至宝」宮吉拓実の契約満了が発表されてしまいました。サンガの象徴たる宮吉も既に32歳。キジェ1年目こそ10得点をマークしたものの、ここ数年は出場機会を減らしていましたし、仕方ない決断…だとは全く思いませんが、決まってしまったこと。せめて、過去に思いをはせ、去り行く英雄にエールを送りたいと思います。
2008年9月21日
16歳1か月14日のデビューだったそうで、この記録は現在でも森本貴幸に次いで2位です(J1)。この日の僕は10歳3か月23日。このシーズンで覚えてるのは柳沢が頑張ったこととか、父に「ちっさいおっさん」呼ばわりされていたフェルナンジーニョぐらいで、順位すら覚えていませんが、それでもこの日のスルーパスは生涯忘れることはないでしょう。
ゴールになってないのは覚えてましたが、見返してみて林丈則のシュートに笑ってしまいました。QBKすら美化するような切れ味のパスを16歳のルーキーが繰り出すとは…。誰もが明るい未来を描いていたはずでした。
サンガの外では
ケガをしたくてする選手はいませんが、それにしてもケガに悩まされるキャリアを送ってきました。大きなケガもたくさんしましたし、リリースされないけど試合はできないようなケガも山ほどあったことでしょう。
それでも、サンガや半年レンタルで行ったカターレ富山でのプレーが評価され、2016年にサンフレッチェ広島に完全移籍でステップアップを果たし…たはずなのに、そこでも大ケガ。
2018年にコンサドーレ札幌に移籍しましたが、サンガを離れたJ1での3年間では、あまりインパクトを残すことはできませんでした。
僕が高校生~大学1年のころの話です。父がDAZNに入ってくれなかったので、このころのJリーグは全く記憶にありませんが…
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帰還、そして
2019年にサンガに帰還。一三にMFとして使われたり、何も思い出せない實将時代を経て、チョウキジェがサンガにやってきます。キジェは宮吉を主に右WGに起用。誰よりも走るその献身性ゆえに、2019年は26試合に出場、21試合先発ながらフル出場はなんと1試合。ですがウタカ・松田天馬とのトリオを形成し、10得点を記録。点取り屋として復活し、J1昇格に大きく貢献してくれました。↓の試合で二桁のせた時のうれしさったら。
ですが…J1は厳しい世界。豊川の加入や、キジェサッカーで過労がたたったのもあるでしょうが、徐々に出場時間を減らしてしまい、J1の3年間では24試合の出場に終わってしまいました。
個人的にもちょうど就職し社会人になったころで(堅気でないので土日も仕事)、Jリーグそのものに対してちょっと熱が冷めてたというのもありますが、この3年の宮吉が目に見えるものを残せなかったのは残念ながら事実でしょう。
そして、その日がやってきてしまいました。
Not over / Till the end
クソザコ記憶力で浅く思い出を振り返った後は、今と未来の話を。
去年のサンガタイムス3月号では、宮吉はシーズンの注目選手に2つ年上の太田岳志を挙げています。「練習はうそをつかない」と。果たしてその通りとなり、第4GKであったはずの太田はシーズン後半に守護神の座をつかんで見せました。
何も思うところがないかというと、そんなはずはないでしょう。今までレギュラーを張ったことすらない30代のGKが躍動する姿を見せられて、「このままじゃ終われない」と思うのは自然なことでしょう。
https://www.sanga-fc.jp/storage/freepaper/2023/03.pdf
U-15で宇佐美貴史と2トップを組んだ才能に見合った選手生活を送れたとは言い難いです。ですが、居なかった期間こそあるものの長く京都に尽くしてくれたそのキャリアは十二分に素晴らしいものだったと、サポーターとしては胸を張ってそう言えます。
そして、これからも。ハッキリ言っておきますが、宮吉拓実は終わった選手ではありません。地元とはいえJFLのレイジェンド滋賀に、とは、宮吉に対してリスペクトを欠くのでは?なんて思ったり。(レイジェンドをディスるわけじゃありません念のため)まだまだJリーグで頑張れる選手です。だとすれば、引退までサンガにいてほしいというのはサポーターのエゴでしょう。いてほしかったですが。今はもう、宮吉がプレーヤーとして、納得いくまで活躍を続けてくれるのが僕の望みです。
どんな決断を下したとしても、僕は永遠に応援し続けます。これはサンガサポーターの総意でしょう。そして、いつかまた、どんな形であれ、共に戦うことができたら素晴らしいと思います。
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#13
最後に。柳沢から宮吉が受け継いだ13番は、このクラブでは一番特別な選手がつける一番特別な番号で間違いありません。柳沢から13番を受け継ぐことを志願した宮吉のように、覚悟をもって継承してもらいたいと思います。
とはいえ無理に渡すものではないと思うので、今は開けておいて、平賀が特別な選手になったとき満を持して背負ってもらいたい、もしくはユース上がりのストライカーに、と思います。…が、もし奥川雅也が戻ってくるなら彼でもいいかな、という気はします。