【LEGAL NEWS TOPICS】№009

2016年4月18日 10:01

法律や訴訟に関連した最近のニュースから気になるものをセレクトして私的な見解でコメントしています。今回は4月10日から４月16日までのニュースです。

【１】緊急事態条項「極めて重い課題」　熊本地震で官房長官

http://digital.asahi.com/articles/ASJ4J674GJ4JULFA00T.html

緊急事態条項というのは非常時に国民の権利を制限することを認める条項。たとえば道路をふさいでいる車を強制的に動かせるようにするとか。

マスコミからの質問に答えての発言のようだけれど、このタイミングでいうことなのか？という批判は当然だろう。今現時点で熊本で権利を主張している人がいてトラブルになっているケースでもあるという認識なのだろうか？

しかし熊本は司法修習で１年お世話になった。非常に心配である。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20160414-OYT1T50098.html

報道されている限りかなりあからさまに現金を渡したりしていた模様。メモなどの証拠もあるようで、まあそりゃ逮捕するよねという感じだろう。一時期弱っていた特捜部が面目躍如か？

http://www.yomiuri.co.jp/national/20160413-OYT1T50142.html

ますますトラブル件数が増えてきている。そもそも人のお金を預かっているという認識がないようなケースもあるのではないだろうか？

最近は弁護士が後見人になるケースでも後見監督人を付けようという動きが出てきている。結局は費用は被後見人の資産から出されるわけで、無用な負担をかけることは決して好ましくないだろうが、裁判所としても自衛のためやむを得ないのだろう。

http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000072487.html

いたずら電話も普通に度を超すと逮捕されるので気をつけた方が良いだろう。真偽を問うために電話したので業務妨害ではないと否認しているというが、自分が納得できる答えを聞くまで電話を続けるのは立派に業務妨害である。

http://mainichi.jp/articles/20160412/k00/00m/040/070000c

反対運動が起きているようで、資産価値が下がるということのようだが、夜中まで子どもが騒いでいるわけでもあるまいし、あまり適切な対応ではないだろう。

しかし正式に断念が決まる前に報道されていれば世論の後押しで開園できただろうに。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1604/12/news136.html

先週のメルマガのテーマをフランク三浦にするか、これにするかで迷ったニュース。

いよいよ日本でも印鑑至上主義が崩れるか？

http://mainichi.jp/articles/20160412/k00/00m/040/045000c

交渉の内容を録音したことを理由とする解雇が無効とされたようだ。なにを録音したかによるが、退職勧奨の状況等であればやはり録音を解雇理由とするのは無理だろう。

最近はスマホでも録音が簡単にできるなど、実際録音されているケースは多い。録音されて困るようなことは言わないという心構えがやはり必要だろう。

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次回のLEGAL NEWS TOPICSは4月25日（月）の予定です。