【LEGAL NEWS TOPICS】№010

2016年4月25日 09:51

法律や訴訟に関連した最近のニュースから気になるものをセレクトして私的な見解でコメントしています。今回は4月17日から４月23日までのニュースです。

【１】　三菱自、燃費試験データに「意図的な」不正

http://jp.reuters.com/article/mitsubishi-motors-idJPKCN0XH0P5

　三菱自動車で、今度は燃費試験データで不正が行われていたことが発覚した。エコカー減税などで燃費が売れ行きにかなり影響することの影響が背景にあるのだろうけれど、一時期のリコール隠しのときからなにも体質が変わっていないことが露呈してしまった形。

　また外部調査委員会を設けて調査するようだけれど、どこまで解明できるのだろうか。

　しかしこういう外部調査委員会のトップには元裁判官やら元検察官などを置くことが多いけれど、どこまで意味があるのか、なかなか難しい問題である。

http://www.asahi.com/articles/ASJ4L5TFMJ4LUTFL027.html

　前年よりは３人減ったそうだが、乳幼児の死亡が１４件。やはり幼い子どもを亡くしてしまう親の気持ちを考えるといたたまれない。

　保育施設に受け入れ人数を増やすよう指導しているようだけれど、保育環境も悪くなり事故のリスク（当然事故が起きれば訴訟リスクなども抱える）も高くなると考えると保育施設としてもそう簡単には応じにくいだろう。

http://digital.asahi.com/articles/ASJ4L54N6J4LULFA020.html

　最終的には家族が亡くなったときにAmazonで頼んだお坊さん（当然安いのだろう）で良いのか、お寺の住職さんがいいのかということを消費者が決めることになるのだろう。

　ただ、そもそも最近は葬儀社に直接雇用されているサラリーマン僧侶も多いようなので、申し入れ自体が筋があまり良くないかもしれない。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016041900728&g=soc

　死刑囚が別の殺人を告白し、その供述に沿って遺体が発見されたようだ。実際犯人が捕まっていない事件などでも別件で有罪になっているケースなどもそれなりにあるのだろう。

　ただ、窃盗などだと検挙率を上げるために捜査機関が無理に（場合によってはそれこそ食事などの利益をちらつかせて）自白させているケースもあったりするようだ。

http://mainichi.jp/articles/20160420/k00/00m/040/088000c

報道による監視がしっかり働かないとやはり権力はやりたい放題になるというのは歴史上明らかである。特に最近は自主規制を求めたりするような狡猾な形で報道が規制されているようであり、非常に危険だと感じている。

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次回の【LEGAL NEWS TOPICS】は5月2日更新予定です。

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