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10月に静岡でTRUMPやらせてもらう劇団の演出で俳優の現役生物教師が不死の力を持つとされる始まりの吸血種について考えてみた。 その②

②吸血種ってなんだ?

生物屋で教師の自分が不老不死の役を演じる上で、納得して表現をしたくて色々考えてみました。 自分用のメモなので、かなりこじつけかつ個人的解釈です。ネタバレご注意。広い心でどうぞ。 

あなたのTRUMP考察はどこから?私はDNAから。 

◆吸血種って何だ? 

公式情報では「人間種の亜種」。はい出た、亜種。
種として分化はしてないけど、ちょっと違うってやつね。
種が分かれてしまえば、交配して子供を残すことは出来ないんだけど 「ダンピール」という存在があるので種分化には至っていないということになります。 亜種、である以上吸血種と人間種の遺伝子は、ほぼ同じなんですよね、困ったことに。
亜種が発生するのは、例えば離島などの地理的な隔離が大きいのだけど
おそらく、吸血種の場合は生態が大きく違っちゃったんじゃないかと思う。
生態的隔離と言います。

☆何が違うのか?
繭期ですね。繭期。
吸血衝動だけなら、ただの偏趣向として処理されるかもしれないレベルの食いわけなので、このある一定時期に起こる特異な現象「繭期」が吸血種を亜種たらしめているものなんじゃないかと思います。繭期が吸血種の源って、なんかしんどくないですか?私はしんどい。

☆繭期って?
人間における「思春期」という表現から読み解いていくと「なんらかのホルモン分泌が過剰になって、神経過敏状態になっていること」なのかもしれません。 
それが「TRUMPとの精神的なつながりで写し鏡」とどう繋がるんじゃい??
…そこですよね~。(その④で詳しく)

人間の思春期は二次性徴における成長ホルモンが大量に出てる状態で、
神経伝達物質がやたら増えちゃって感覚が過敏になったりします。
思春期の女の子が「お父さん臭い!」というのは、自分と近い遺伝子を“臭い“と認識する感覚が鋭くなっているからです。

この状態と同じように「吸血種に特有のホルモン」が存在したら?という仮定を立てました。

大人になる過程で成長ホルモンと同じく吸血種ホルモンが大量に分泌され、それによってTRUMPのイニシアチブを受け取る器官が超過敏になっている状態。 これを「繭期」だとすると、幻覚や暴力衝動には納得がいきます。
ホルモンバランス崩れると大変ですもんね…。

その「吸血種ホルモン」によって、脳のどの部分がより多くの刺激を受けるかで、 繭期の症状が変化するというのは生物屋としてはとても納得がいきます。
イレギュラー?わからん。
でも、脳はまだはたらいていない部分があるので、それが発現したと思うと面白いかも。
…SPECかな?

※イニシアチブが「吸血種の牙から分泌される物質による細胞レベルの支配」だと書いてあったので、血液で運ばれて細胞レベルまで浸透する物質?!ホルモンじゃん!??ということになったわけです。(焼肉の方じゃなくてインスリンとかの方です。念のため。次で詳しく)

☆ダンピール
繭期を誘発する物質が「ホルモン的ななにか」で、それがDNAから発現するものだった場合、 吸血種と人間種は遺伝子にちょっとした違いがあるということになります。
種は分かれていないけれど、ちょっと遺伝子が違う。亜種ではあるけれど、種分化ギリギリのラインです。すると、その混血であるダンピールが先天的に疾患が多いことにも合点がいきます。

種が完全に違う生き物を交配した場合、その多くが先天疾患があり、生殖能力を持ちません。そして、成体になるまで生きるのが稀です。(ライオンとトラの交雑種ライガーとか)
ダンピールは「子供を残せる」が「短命」というのはこの間を取った設定であるような気がします。

まとめ
・吸血種には、特有のホルモン的な物質があるのではないか。→遺伝的差異
・そのホルモンの過剰分泌によって感覚器官が鋭くなった状態が繭期なのではないか

じゃあイニシアチブどうすんのよ!!!!
となったので、次回は吸血種のイニシアチブについて。

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