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"安定"段位という幻想

○安定する日は、いつ来るのか?

ネット麻雀をする上で、何度も聞いた「安定段位」という言葉。僕はこれを、あまり信用していない。

麻雀というゲーム自体が、そもそも不安定なゲームなのだ。
勝つ時は勝つし、負ける時は負ける。

100半荘程度じゃ麻雀の実力はわからないし、年5000半荘打っても、自分の"強さ"などわかりはしなかった。

僕が安定段位を信用しない理由は、主に3つ。

・自分の実力は変化するものだから
・対戦相手の実力も変化するものだから
・人間には寿命があるから

自分の実力も対戦相手の実力も変化しないと信じていて、なおかつ永遠に生きられる人であれば、安定段位を信じて進むのがいいだろう。

残念ながら、僕はそうは思えない。

2年半前まで、僕の打数は0。安定段位は初心1だ。今はまだ麻雀を知らない人でも、すぐ僕の実力など追い抜く時代がやってくるだろう。
この変化のスピードに、あぐらをかいている余裕はない。

勝つためには、まだまだ変化しなければ。
5年後、10年後に、勝ち続けているために、目先の"安定"にしがみつくわけにはいかないのだ。


とはいえ、天鳳の鳳凰卓を主戦場とする人が"安定段位"を大きな指標とするのもわかる。
このあたりは、「どこで戦うか?」「どこで勝つか?」の違いもありそうだ。もっと柔軟に考えられるようになりたい。

最近、X(Twitter)でいろいろな人の考えを見るようになって、自分の視野の狭さを改めて知った。

だからこそ、「あくまで僕の考えでは〜」という部分は、きちんと強調していこうと思う。
誰かの価値観や主張を否定したいわけでは、決してない。

ただ、"安定"段位は、その名前よりはるかに"不安定"だと考えているのは、紛れもない事実だ。
今僕は、これからの不安定な未来を、一緒に勝ち抜いていける仲間を探している。

麻雀の強さを追い求める人にとって、人生はあまりにも短い。
子どもの頃憧れた海賊王にはどうにもなれそうにないが、麻雀というゲームの中でくらい、心の底からワクワクする冒険を続けたいものだ。


○天鳳と雀魂と、ネット麻雀のこれから

せっかくなので、今後の未来予測と戦略の一部を書いて終わろうと思う。

まず、これから5〜10年は雀魂の時代だと考えている。

麻雀を楽しみたい多くの人にとって、麻雀をする場所はリアルからネット(天鳳)へ、天鳳から雀魂へと移っていった。

リアルからネットの変化は、ネット環境の充実によるものだ。
天鳳のサービス開始は2007年。

「雀荘に通わなくても、自宅で麻雀が打てる!」と、参入障壁が大きく下がった。

ネット麻雀の人気が天鳳から雀魂へ移りつつあるのは、主にスマホの普及によるものだ。

「自宅にいなくても、スマホでいつでも麻雀が打てる!」と、また参入障壁が大きく下がった。

この手軽さがサービスの人気、発展に大きく繋がったのだ。
つまり、雀魂の次に大きな変化が起きるとしたら、おそらく2030年頃、新たなデバイスの革命が起きた後だと予測する。

麻雀はより手軽に、より身近に遊べるものになるだろう。
そう断言できるのは、人がそもそもより手軽なものを求める生き物だからだ。

駅の改札を通る時に、わざわざ切符を買う人はもういない。
一から麻雀を始めるのに、わざわざ天鳳を選ぶ人は減っていくだろう。

これはごく自然な流れだ。
逆に言えば、古参プレイヤーが残り続けることで、今後天鳳の参入障壁は上がり続ける。

「みんな、天鳳をやろうよ」と言えば言うほど、新規プレイヤーは天鳳から離れていくのだ。これと同じ現象は、様々な界隈で確認できる。古参が輝くフィールドは、衰退する宿命を背負っているのだ。

同じことが、雀魂にも当てはまる。
しかし、ネット麻雀の盛り上がりは、おそらくまだまだ雀魂の時代だろう。
なぜなら、今まさに魂天を目指しているプレイヤーが、魂天になり王座の間がより活性化するからだ。

しばらくは、ここで輝く人が勝つ時代が続くだろう。例えばAkashinaさんは、これからますます市場価値が高くなると言って間違いない。
これは、麻雀の"強さ"だけで語ることはできない。雀魂の市場規模自体が、そもそも大きいからだ。

さらに言えば、現状のランクシステムは、近い将来どこかで一新されると予測している。
これは、新たに魂天になった人が、古参プレイヤーのランクを超えづらいという仕組みに、欠陥があるからだ。

このあたりは、語り出すとまた長くなりそうだから、今度にしよう。

とにかく、2030年頃にまた大きなデバイスの革命が起き、別のより便利な麻雀サービスが登場し、雀魂は衰退し始めると予測している。
それまでに、大きな実績を作って、他分野への挑戦を初め、雀魂から離れるのが僕の理想だ。

雀魂というサービスに依存するつもりは、最初から毛頭ない。
麻雀はあくまで趣味の一つ。人生でやりたいことは、まだまだたくさんあるのだ。

ブログやYouTubeを使った発信はその一つだ。
自分の考えやアイデアを、多くの人に伝え理解してもらう技術は、今後ずっと役に立つだろう。

麻雀は、僕の戦略的な思考能力や、人間性を知ってもらう上で、ものすごく有用な手段だった。
正直このあたりは、良い偶然が重なった結果だとも言える。

ならば、このチャンスを逃すわけにはいかない。
良い手のときほど、リスクを負って勝負するのだ。

麻雀と人生は、本当によく似ている。
どちらも、楽しまなければ"損"だ。

ではまた。

読んでくれて、ありがとう。

2024年1月11日 horiwo128

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