明日使えるかどうかわからないムダ知識をあなたに【東京ー大阪】キャノンボールルート フル静清バイパス側道ルート(興津ー丸子間)の解説と北街道、旧国道1号線との比較
キャノンボールを計画するのに避けて通れない準備にルート設定があります。基本的には短い距離で獲得標高が少ない経路にするのがいまのキャノボスタイルになっていますが、基本に忠実に旧国道1号線を主体のルートにしたり国道150号線をつかったり熱海経由だったり中山道でなどと色々あると思います。
自分の場合はトレンドに乗っかってより短く出来るだけ低くで計画しましたが一つ選択に悩んだのが静岡駅前後のルート。ざっくりいうと興津から丸子IC間をどうルート設定して走るかでした。
国道1号線をそのまま行くとルートが回り道してそうだし(←実はそんなことはない)信号多そうで人の往来や交通量も激しそう。ならばということで【大阪ー東京】では丸子ICでバイパスと別れた後は旧国道1号線→駿河大橋の後に新静岡駅脇に走る県道67号線(北街道)を抜けて鳥坂ICで静清バイパス合流。自転車通行帯の引かれた側道を走り(実行時は清水IC付近が工事中で迂回路で回避する区間があった)興津手前の横砂東交差点から先は自転車通行禁止なのでここでごにょごにょして旧国道1号線に戻るルートにしました。
【東京ー大阪】では興味があったので鳥坂ICから先も静清バイパスの側道を使ってクリアできるのかは事前の調査とストリートビューでの試走で走行することが可能であると判断できたので実走での確認をすることにしました(←そんなに余裕ないのに、、)。
フル静清バイパス側道ルート
では、仮に『フル静清バイパス側道ルート』と命名して2022年11月11日の状況で解説していきます。走方向は【東京ー大阪】です。(途中出てくる距離表示は横砂自治会館交差点からの距離です)
現在、静清バイパスは清水区横砂東町―八坂西町で立体工事を進めていて2026年春に上り線が開通する予定です。つまりその区間以外は高架やトンネルが完成しているので自転車は高架下の側道やトンネル内の自転車歩行者道部(以下、自歩道)を通ることになります。側道の他に走れる道として側道の脇に副道というものもありますが住宅街や沿道施設などにアクセスする道路なので使わなくてもいいでしょう(補給や安全を確保するために使う手は有り)。
この区間の側道には自転車通行帯がブルーバンドやピクトグラムで示されているのでそれに従って走ればそんなに迷うことはないと思います。しかしながら左方向方向からの合流や右方向への分流を強いられる所があったりして交通の流れが交錯する場合があるので注意が必要です。
具体的なルート(賤機山トンネルまで)
では順に見ていきたいと思います。まず清水方面に旧国道1号線を進み東海道本線と跨線橋で越えた後、横砂自治会館前交差点で右折すぐの横砂東交差点(押しボタン式)を左折し静清バイパスに入ります。清水インターチェンジを過ぎた清水IC西交差点(2.7km)で側道に進路をとります。
この先、信号ではなく止まれの指示標識も度々出てきます。安全確認を怠らずに進みます。
合分流で交錯する部分もあるので注意して進みます。巴川や長尾川などの小さな川にかかる橋は側道でそのまま越えられます。
麻機街道にぶつかる池ヶ谷西交差点を直進して向かいの歩道に入り(12.3km)すぐ右折して賤機山トンネルの自歩道にアプローチします。
賤機山トンネルの自転車歩行者道は上下線ともに自歩道が設置されていて、
なおかつ車道の方向と同一に自転車も一方通行になっている珍しい仕様です。なので【大阪ー東京】なら反対の上り側の自歩道を使わなければいけません。側壁パネルで自動車と交通空間が区切られているし照明が明るめなので比較的走りやすいです(自動車と同じ方向なら区切られてないほうが自動車が起こす風で追い風が期待できる側面があるけど)。
安倍川、藁科川を渡り丸子藁科トンネルへ
賤機山トンネルを抜けたら昭府IC交差点を直進しての平和3丁目交差点(14.1km)で右折しました。
ここは横断困難を予想したので迂回するためのルートを引きました。現地に行った後でわかったことですが歩道橋をスロープで渡るルートも設定できると思います。
そして安倍川大橋の歩道を渡ります。ここは上下線とも自歩道があり対面通行可能。橋を渡ったら河川敷道路からおりて反転して千代北交差点を左折して進みT字路右折すぐのT字路を左折して堤防に上がって藁科川橋を自歩道で渡ります。
この橋の上り線には自歩道がありません。渡ったら左折&反転で堤防を降りgooglemapでは表示されてませんが高瀬物産静岡営業所と静清バイパスから降りてくるスロープの間に道があるので直進します。
そのまま直進しどん突きを右左とクランクしたら丸子藁科トンネルの自歩道に入ります。上り側片側のみでトンネルの下り側には自歩道がありません。車が巻き起こす向かい風に耐えながら進めばHOTEL LLがお出迎えしてくれます。駿府の工房匠宿という施設もあります。トンネルから出て右折、T字路左折で駿府匠宿入口交差点で旧国道1号線に再合流してこの区間は終了になります。
まとめ
Ride with GPSで作成したデータによれば距離20.9kmで獲得標高371m 損失標高348mでした。途中のトンネル部分の標高が加わってるのでこのデータは標高が多めに出てると思いますがその差が23mということを考えれば他のルートに比べてことさら獲得標高が増えるルートとは思えません。また橋やトンネルでのアプローチには押し担ぎ歩きなどが不要で、距離は1.0km増加していますが信号の数が44箇所と格段に少ないことを考えると選択するルートのひとつとして使えるのではないかと感じました。ただし信号に捕まった場合少し長めに停車させられてた印象はありました。バイパスが上に通っているのでどちらかというと交差している道の流れを優先しているのかもしれません。最後の駿府匠宿入口交差点(感応&押しボタン信号)は停車時間がほんと長かったです。
まとめると他のルートと比べて獲得標高はさほど変わらない。静清バイパス側道を使ったコースは1.0km距離が増えるが信号数は圧倒的に少ない。自転車通行帯が余裕を持って確保されてるので走りやすいという印象という結果でした。
ただし私が実走した時は現場での撮影を多くしてしまったためなのか同じ区間を【大阪ー東京】で北街道経由で走ったデータと比べたら20分も余計にかかっていましたw
【大阪ー東京】でも使えそうですが藁科橋の下り線側歩道へのアプローチ、
安倍川大橋後の平和2丁目交差点の迂回方法は変更する必要がありそうです。
以上、明日使えるかどうかわからないムダ知識でした。
お読みいただきありがとうございました。