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【イベント】17thAttack!299を走ってきた(後編)

<スタート〜上野村ふれあい館>

 ブリーフィングを受けて程なく走り始めましたがなぜか流れ上うちのチームが先頭になってしまいました。RoppongiExpressさんたちとか速そうな人がいたのですが。15kmほどはチームの三人で回りながら進み、その先は全員で回り始めました。ペース遅いと思われたのでしょうか(なんにせよ少し楽に楽にならなかったw)。4時スタートはざっとみて15、6人。3時半組よりだいぶ少ない印象。小雨が少し収まり徐々に空も白み始め、先頭変わってからはややハイペースというか速いよ!山伏峠上り口手前まではなんとか居させてもらいましたがすぐにギブアップして(←その時前から2番目)あとはマイペースで山伏峠を登りました。Roppongiさんのところ3人とあと2、3人が行ってしまいました。レース畑の人はすごいなと身をもって感じました。

早朝から心拍上がりすぎです

 ここまでの序盤のペースが(自分に)速すぎたのはあとあと響くこととなります(4時スタートの自チーム全員)。そして上り口の待避所っぽいところにサポートカーと3時スタートのzucchaさんがなぜかいる。。zucchaさんここでリタイヤした模様。残念だがいたしかたなし。
 何かと登る機会のある峠なのでリズムに乗って進んでいく。ここに来るまでで計画以上に消耗してしまいましたが。35km地点の山伏峠に5:22到着(av.25.6km/h)。路面が濡れているところはあったりするものの降雨はなく下りをテンポよく進み国道299号線に合流。お休みの日の日中は車がとても多いですがこの時間帯、車がほとんど走ってないので気持ちよく走れました。

 秩父の街を信号にたびたび止められながら進んでたら秩父橋手前で3:30スタートのbamosさんがサポートカーと一緒にいる所に遭遇。出発直前のタイヤトラブルが直っていなかった模様。

非対称な大好き斜張橋。秩父橋

 皆野秩父BPとの交差点で後続(boomboomcyclingさんの皆様)とドッキング。hirotachiさんとも合流。再び回りながら進行しましたがboomさんたちは63.5kmの小鹿野のセブンイレブンで補給を入れていくということなのでここでお別れ。途中にエイドはあるもののここで補給しないと75km先の佐久穂まではコンビニはありません。自分は水とフレームパックの薄皮パンの残量から寄らなくても志賀坂峠まではいけると踏んでhirotachiさんと先を急ぐ。hirotachiさんは基本的には走り続ける人なので補給食は十分持っていましたが二人とも若干水が不足な感じではありました(いざという時は上り口手前の自販機を利用すれば良いかと思った)。

 途中二人で集落の幟や電力会社の開閉所の話をしながら上り口に入ります。お互い序盤のダメージがあるので各自のペースで登りをこなしていきます。この辺りから少しいつもだと攣らないような筋肉がピクピクし始め塩分タブレットをかじり始めました。7:20に84km地点の志賀坂峠到着(av.25.2km/h)。疲れていますが上出来の進行です。そして秘境群馬に足を踏み入れました。
 志賀坂トンネルを抜け直後、サポートカーが待っててくれました。ボトルを満水にしてもらいお握りをいただきました。鮭とご飯の塩っぱさが美味しかった。サポートカーはあと二人のサポートがあるのでまだ居残り。自分は上野村のエイドを目指して峠をおりました。

猛暑にならず快適なライドを楽しむ。サポートがありがたい。

 自分にとっては上野村はブルベでも通る比較的おなじみな場所。国道看板も時々昔のフォントで書かれたものが登場したりと興味深い。いつもは道の駅に立ち寄りますが今回はもう一つ別の施設(川の駅)にエイドが設営されています。乾いた道をいくつものトンネルを抜けながら登り基調のルートを淡々と走ります。
 8:00、102km上野村ふれあい館に到着(av.25.5km/h)。前にスタートした人たちでワイワイやってて賑やかでした。用事をすませトマト、バナナ、梅干しや補給食をいただきました。大きめのトマトに丸ごとかぶりつく美味しさたるや。なかでも村長さんがつくったクリーム大福がうまい!半解凍ぎみのひえひえなのが涼感があってたまらず二ついただいてしまいました(もっとたべたかった、、が遠慮したw)10分ほど休憩して再スタート。hirotachiさんにはまたしても食べてる間に先に行かれてしまった。。


クラブイベントなのに充実した補給食の数々でした。トマトの赤さが眩しい

<上野村ふれあい館〜フィニッシュ日向木場展望台駐車場>

 エイドの先ほどなく十石峠へのアプローチが始まりました。先発した何グループかを抜きながら途中でhirotachiさんをキャッチ。疲れているのか後ろから見ているといつもの力強いダンシングが影を潜めていました。マイペースで行きましょうと声かけして峠道を登ります。苔むす緑色の吹き付け法面が妙に艶めかしかったり靄の立ち込める風景が幻想的(?)だったり。しかし長く険しい斜度でなかなか進まない。ほんと長いとしか言いようがない。ヘロヘロ登ってたら途中でAudaxJapanの記念ジャージを着てる人に勢いよく抜かれた。サポートカーにも途中で抜かれるが大丈夫な旨を伝える。ほんと心強い。だけどダンシングのたびに内側広筋が攣りそうになるのを騙し騙し使う状況がつづく。梅干しも塩分タブレットも効き目なし。要するにもっと鍛えてねってことか。


驚きの白さと苔むす法面

 9:26、118km地点の十国峠にたどり着いた(av.21.7km/h)。ここでアベレージスピードが激減してしまった。序盤の速いペースに助けられてこんなもので済んだのかあれで疲れてしまったのでこうなったのかはよくわからない。ごく弱い霧雨だったので下りはレインウェアを着ようかと思ったがさほど寒くないのでアームカバーのみで下る。路面は荒れていてウェットでアイウェアに張り付く雨粒が邪魔して前が見辛い。時折砂利も道に流れ出してきているので慎重に走る。朝ドタバタだったがアルミホイールに交換してきてよかったとこの時感じた。安心してブレーキレバーを引ける(カーボンリムの削れる音は聞きたくない)。
 麓に来たら青空がのぞき始め一気に快晴、気温31℃。濃い影が路面に落ちる。多分これがattack!299の本来の天気なのかな。ここまでは暑さに苦しめられることなく走れて幸運だったのかもしれない。でなかったら体に水をじゃぶじゃぶかけながらの行軍になっていただろう。


待ってました青空!影が濃い

 佐久穂のセブンイレブンに10時ごろ着いてサポートカーから補給を受ける。3時スタートのfukuさんと初邂逅。ボトル満水、ジェルとキンキンに冷えたアクエリアスのハンディパックを背中に入れて灼熱ロードへ再スタート。
 国道141号線との重複区間から右に曲がるといよいよ麦草峠への25km、1,300mアップが始まった。気を引き締めて登り始めるとバックミラーに二人のバイク乗りが見える。よく見たら臼杵のジャージの二人がビューンと登っていった。臼杵も参加してたのかとおもったらこちらも母体のみさかサイクルさんのイベントで山岳サイクリング中だった模様。この日は他にブルベでも自分が以前参加したことがあるAJ神奈川の神奈川200㎞”富士山五合目をめぐる冒険”(←アザミ、スバルライン、スカイラインを登る)が開催されていたという山岳サイクリング特異日だった模様。

ここから1,100mちょっと。100m10分を目安にすると2時間近くかかるのか(白目)

 途中シクロクロスでも撮られているカメラマンのabemaさんやtanneがいたりとシクロクロス色濃いなと思ったら臼杵のkatoくん(昨年の全日本CX5位)が現れてびっくり。まぁクラブのイベントだしそりゃそうか。相変わらずいつでもどこでもシクロクロスバイクで走る漢。ここから一緒に走ってもらいました。ところが先行していたhirotachiさんに追いついたところで前輪のスローパンクに気がつく。ダンシングさえしなければなんとかなりそうだがここでリム打ちしてトドメを刺すのも避けたかったので途中で一度空気を入れ直す。そしたらkatoくんが全身ブリッツエンな方と記念撮影中。??と思ったらシクロクロスの鉄人、小坂正則さんでした。本当にシクロクロス臭強いwこのイベントにしてもそうですがよく出先で会う人とは行動範囲やパターンが似ているのでよく会うのかもなんて話になりました。なにかの縁もあるのかもしれませんが。

追いついても追いついてもhirotachiさん。シクロクロストテモハヤイ人たち。
ミサカのサポートの皆さんありがとうございました。

 katoくんにお願いして八千穂高原スキー場に待機していたミサカさんのサポートカーからフロアポンプを借りチューブ交換してたらGRMのshunくん(←シクロクロスU15走ってる)も到着。サクッと済ませて(フロアポンプが高圧、低圧切り替えタイプでちょっと難儀したけどw)再びhirotachiさんをペース上げ気味で追走。日差しは強いが高所なので湿気も低く暑さが気にならない。できれば一緒にフィニッシュ地点に入るために気合い入れて回してたらなぜかkatoくんペースダウン。重めのギア設定(42T×11-32T)なので疲れてしまったとのことで先に行かせてもらう(この後復活して追いつかれるのですが。すばらしい回復力)。そしてやっと追いつきました。が、このままだと麦草峠での撮影ができないのでそのまま追い抜いて先着してkatoくんと麦草峠に到着。さっと撮影して三人でフィニッシュの駐車場まで下りました。

四峠制覇(なぜ最後の大事なところでピンを外すのだ..)

 12:33、169km日向木場展望台駐車場でフィニッシュ(8h33、av.19.8km/h)。katoくんはこの先があるのでここでお別れ。フィニッシュ受付を済ませて完走シールをいただき標高2100mで勝利の味、カップヌードルを堪能しました。過去最高に美味かったカップヌードルだった。空はどこまでも青く雲は高く登り山は眩しかった。

ゴール後勝利の味を堪能しチームの仲間の到着を待った。疲れ果てて東屋の下で座り込んだ



<エピローグ>


 今回はご縁とタイミングがあって参加できたAttack!299。どの要素がかけても参加できなかった。走れたことを走りきれたことを素直に良しとしたいです。またこのコースは山岳サイクリングが好きならとても魅力的なコースだと感じたので天気の様子を見計らって一人で走るのも悪くない。仲間と走れたらなお良し。
 最後に、こんな素敵なイベントを開催してくれたcycleclub3UP. Attack!299実行委員会の方々、そして一緒に走ってくれた参加者の皆さま、誘ってくれたminoさん並びにチーム員の方々およびサポートに回って支えてくれたshimuさん、keitaさんに感謝いたします。またこのコースを走る夏の日が来ることを願っています。


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