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『アイデアのつくり方』を読んで
アイデアとは「ひらめき」ではなく「(組み合わせの)発見」
それを「見つける」ために、アタマの中では、絶えず「編集」と云う作業が行われています。
古典的な名著
『アイデアのつくり方』を、あらためて読み直してみました。
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今井茂雄:訳 竹内均:解説
cccメディアハウス (1988.04.08初版)
《アイデアを どうやって手に入れるか》と云う質問への回答が ここにある。と記されている。
【以下本文引用】
▶ 心を訓練すること
どんな技術を習得する場合にも、学ぶべき大切なことは、まず第一に原理であり、第二に方法である。
p.25より
▶ 既存の要素を組み合わせること
アイデア作成の基礎となる一般的原理については、大切なことが二つあるように思われる。
一つは、既存の要素の新しい組み合わせ。
二つは、既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能。
pp.27〜31.
▶ アイデアは新しい組み合わせ
【その段階的方法】
① 資料収集 p.33
(一般的資料と特殊資料)
(コンセプトとポジショニング作成のために)
② 収集した資料の咀嚼 p.43
(カードに書きとめる / 組み合わせ)
③ 無意識の創造過程を刺激する p.47
(一度手放す / 眠り)
④ アイデアの新しい組み合わせを考える装置の前に居る
▶ アイデアが訪れてくるのは、アイデアを探し求める心の緊張を解いて、休息と寛ぎのひと時を過ごしてからのことなのである。 p.51
(わかった!見つけた!)
⑤理解ある人々の判断を仰ぐ p.53
やはり、古典と云われる 名著は、内容が色褪せない。
『アイデアのつくり方』
cccメディアハウス の公式サイトより
▶ 次に
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インプレス (2018.10.21)
【ブックレビュー】
副題に「クリエイティブな人たちは、実は編集している」と、書かれています。
この本の中にも J.W.ヤングの
『アイデアのつくり方』が紹介されています。
「既存の要素の新しい組み合わせ」
pp.53〜78.
・視点は組み合わせで考える
・なぜ組み合わせなくてはいけないのか
・組み合わせによって価値を引き出す
「アタマの柔らかさの誤解」
pp.128〜170.
・子どもの発想を取り戻そう の誤解
・新しい価値を生み出そう の誤解
・常識を疑え の誤解
・調べればわかる の誤解
・創造性で解決する の誤解
人と出会い、関わっていくと云う
「組み合わせ」の中で、新しい視点や可能性を見出していく。
このことが編集の始まり。
2019.12.28
2023.07.18. 一部編集