『百貨店の文化史』
夏目漱石と三越の話は、本編に書かれていない、主にホームページなどで拾った内容の事を、書いています。
【はじめに】
百貨店は日本の社会に「流行」を持ち込み、消費社会を推進しました。
流行を創り出すことによって、大量生産の一躍を担い、産業を発展させる大きな役割を演じました。
百貨店は、日露戦争後から1930年代にかけて定着していきます。
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また、本格的なターミナルデパートととして、1929年阪急百貨店が梅田に開業します。
世界思想社公式サイト
【夏目漱石と三越】
三越日本橋本店の屋上に越後屋という石碑があります。夏目漱石のお気に入りの越後屋への思いです。
案内によると、夏目漱石の作品に「越後屋呉服店」「三越呉服店」「三越陳列所」などの形で日本橋三越が出ていることにちなんだ記念碑とのことです。
また、漱石が早稲田大学で講義を行っていたと云うことから、早稲田大学125周年記念事業の一環として、漱石ゆかりの地「漱石名作の舞台」「眞砂座跡」に続き、3番目の場所として平成18年(2006年)12月、漱石お気に入りの三越に記念碑が建立されました。
なお、石碑の刻銘は早稲田大学第14代総長・奥島孝康氏によるものです。
【青空文庫】夏目漱石「それから」
夏目漱石の「それから」の 主人公代助は、よく三越陳列所へ行く。
それから西洋の音楽が好きで、よく代助に誘い出されて・・・
その他の作品
また、「こころ」には、奥さんと娘の三人で、反物を求めに日本橋へ行き、買いたいものを買いましたとの記述があります。
「虞美人草」には、小学校へ上がる前に黄八丈や縮面を買いに越後屋へ連れられて来たとのくだりがあります。
【越後屋】
江戸期に創業した「越後屋」
後の「三越」は、それまでの座売りから陳列販売と云う方法に変更しました。
お客さまは、より多くの商品を気軽に見て回る事が出来るようになリました。
【この本の内容】
「上流階級」をテコに、高級感を演出し、消費社会を推進してきた百貨店。
高島屋・三越・大丸を中心に調査・収集を継続し、百貨店および百貨店のPR関係文献リスト、百貨店関係年表を作成。
研究成果を『日本の消費革命--百貨店文化史』(仮題)として出版することを計画しており、本年度の研究もその方向に沿うものであった。
この書物は以下のような構成で考えられています。
1.序論--消費文化のなかの百貨店
2.消費生活の構造
a.大阪・東京の都市構造の変化
b.生活レベルの変化と家計構造
c.消費意識と消費行動
生活革新モデルの展開
3.百貨店の販売戦略
a.百貨店経営における伝統と革新
b.百貨店の商品戦略の展開
c.百貨店のポジショニングと客層
d.百貨店の地方進出と中小商店
e.百貨店のイベント戦略
4.百貨店の広告戦略
a.新聞・雑誌、
b.PR雑誌
c.ポスター
d.インテリア・装飾
e.エクステリア・建築
5.年表
6.文献・資料
科研費(一般研究B)公式サイトより
2024.11.23.