深夜のコンビニで印刷したら不思議なことが起こった
から回りの物書き
私、物書きになりたいんです。
今年に入ってからいろんな公募に応募するぞ! と目標を掲げ幾星霜。良いペースで色々な賞に応募してきました。大きな文学賞からネットで定期的に募集されているエッセイコンテスト、現代詩、短歌なんかも片っ端からチェックして、自分で締切を設定し、校正し……完成した原稿を眺めるのは高揚感がありました。結果は箸にも棒にも、と言った感じですが。
それでも、書くことはやめませんでした。やめられない、というのが正しいかもしれませんが。
最近はメールや応募フォームから作品を応募できるのですが、郵送のみのコンテストなんかも勿論あるわけです。そんな時は自宅にあるプリンターに頑張ってもらっていました。
九月末にはさまざまな賞の締切があって、印刷しては校正し、校正しては印刷し……という日々を送っていました。ようやく原稿が完成し、郵送できるぞ! と意気込んでいたところ、ちょっとしたトラブルが。
我が家のプリンターが故障してしまいました。
なんということでしょう。度重なる紙の排出によってとうとう寿命を迎えてしまったようです。どれだけ印刷リクエストを送っても、プリンターは沈黙を貫くばかり。
あとちょっとだったのに! 面倒くさくなって修理を後回しにして、気がついたら締切を過ぎていた、なんて考えると恐ろしい。
案ずるよりも産むが易し。とにかく動こう。そう思って私はUSB片手に近所のコンビニに駆け込みました。
えらばれた原稿
A4であれば10円で綺麗に印刷ができる、コンビニのプリンターは本当に便利ですね。
深夜のコンビニはちょっとヤンキーチックな人こそいるものの、それなりに閑散としていました。長時間プリンターを独占していても迷惑はかけないでしょう。
早速モニターをセッティングして、USBを差し込むべく、静電気除去パネルに触れて、メディアリーダーを開ける。
なぜか、先客がいました。
私が差し込もうとしていた場所には、すでにUSBが差し込まれていました。居座るそれを引き抜いて(ヌルッとした気がする笑)、自分のものを挿し込む。
後で店員さんに届ければいいかと、それくらいにしか思っていませんでした。それよりも原稿! 自分のファイルから印刷するデータを選んで、お金を投入。すぐさま私の原稿はデータから紙へ変身できました。ありがたや。
無事に刷り終わって、クリップで留め、持ってきた封筒に入れて、郵送まで完璧にこなした私。人間ピンチになると、行動力が爆発的に高まるものですね。ホッと胸を撫で下ろして、帰宅しました。
しまった!
帰宅し、長い睡眠を取ったのちに、机の上に二つUSBが転がっていることに気がつきました。そう、例のUSB。一緒に持って帰ってきちゃいました。あちゃ〜。
自分のUSBと違ってかなり使い込まれている模様。全体的にベタベタしているけれど、持ち手の部分は比較的綺麗です。持ち手はずっと触るから、逆に垢は溜まらないのでしょう。
もしかして、私と同じような人が忘れていったのかもしれない。
原稿を印刷しようとして、プリンターが壊れていることが発覚し、慌ててコンビニに駆け込んで、プリントして、安心してUSBを挿したまま帰って……しばらくして気が付く、みたいな。あり得ない話ではありません。きっとこのUSBには持ち主の大切な記録が膨大に詰まっているのでしょう。
作品をUSBに全部保存する派の私としても、USBがなくなった時の喪失感はハンパじゃありません。
きっと発狂します。
血涙を流して、あちこち探し回るでしょう。
なので再びコンビニに行くことにしました。私と同じような人なら、プリンターに挿し戻しておいた方が良いでしょう。店員に聞くよりも元の場所を探しそうですから。
そう思って早速(もう夕方でしたが)、あのコンビニへと向かいました。
しかし、
プリンターの差し込み口には先客が。
今度はSDカードが挿しっぱなしになっていました。
このコンビニの利用者は、案外もしかしたら私のようなうっかりさんが多いのかもしれません。見なかったふりをして、一緒にUSBも挿して帰ろう……。
そう思って、USBを挿されっぱなしのSDカードの横に差し込みました。
すると、けたたましい警報音が鳴ったのです!
逃げる間もなく、慌てて飛んできた店員さんにしどろもどろになりながら状況を話します。私の話し方も悪かったのでしょう、店員さんを怒らせてしまいました。
「こんな悪戯をされても困る。持って帰っていってくれ!」
話しぶりからするに、USBやSDカードの挿しっぱしになっていることが多かったそう。弁解虚しく、店員さんは私にSDカードを押しつけ、退店するまで睨みつけていました。(まぁ今まで挿し忘れだったものを全部押し付けられなかっただけマシだよなぁ)と思いながら、帰路につきました。もうあのコンビニは行けません。
結局、USBもSDカードも私の手元にあります。
この記事を読まれている方で、心当たりがある方は連絡ください。写真も添付しておきます。
て
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