北斎嫌いの蕙斎好き
鍬形蕙斎(北尾正美)
江戸中期の浮世絵師で同時代の北斎より人気があったと言われている人。
有名な「略画式」というシンプルな作風は、
北斎がパクって北斎漫画をつくったと言われています。
まぁ北斎ならやるよなぁわかる。当時は「北斎嫌いの蕙斎好き」という言葉が流行ったらしいですよ。
最近古文書の分析や解読に夢中になっていて、
気になる情報を片っ端から集めていましたが、
その挿絵が、期せずして彼の絵だと今日気付いた次第です。うーん、自然と好みのスタイルを選んでいたんですね。
不思議というか単純な私。
彼は狩野派の先生に師事して基礎をしっかり勉強していますね。
「新増補浮世絵類考」に詳しいです。
※この古文書も面白いです。そのうち詳しく記事にします。
この本によりますと評価は最高でした。
「そんな彫師になりたいなぁ。」
「自分の道もこれでいいんだなぁ。」
変わった作風を作り続けることにクヨクヨ悩んだりする自分を応援してくれるような、
「鍬形蕙斎」先生でした。
勿論、私の作風に反映していくつもりでいます。