『アイのない恋人たち』の最終回を予想してみた。
福士蒼汰と岡崎紗絵が主演する冬ドラマ、『アイのない恋人たち』は去年・2003年の清野菜名主演、『日曜の夜ぐらいは…』から始まったテレビ朝日系の日曜10時枠の最新作です。他の二組のカップル、本郷奏多・成海璃子、前田公輝・深川麻衣はこじらせながらもなんとかなりそうなのに福士と岡崎のカップルはこじれが大きくなるばかりで出口が見えない。
福士蒼汰はアプリで女性関係を楽しむけれど、実は売れない脚本家でやっと連続ドラマを代役ながらも任されたという設定です、今も牛丼店でバイトしている。がむしゃらに夢を追うようでもなく特に不幸そうでもない平坦さがなんかリアルです。
岡崎紗絵はブックカフェを開いて独立していますが恋愛は奥手、家庭環境にイライラしている。福士が脚本家で岡崎が本好きというのが大きなポイントです。福士は他人の話としてそれなりにいい脚本を書けるし友達の分析やアドバイスも的を得ている。ただ自分のことがまるっきり見えていない。でも本好きな岡崎は福士の才能を見抜いている。以上が現在、第4話(2月11日放送)までの展開です。
ここからは僕の予想です。
福士蒼汰と岡崎紗絵との仲はこじれたままでその上、初恋の人・佐々木希もどんどん関わって来て糸はこんがらがるばかり。そこへ転機がやってくる。連ドラが思いのほか好評で福士は有名監督から映画の脚本を任される、それも好きに書いていいと言われる。有頂天になった福士だけれど、これがどういう訳か一行も書けない。
ここで今までも効果的なアドバイスをして来た本好きな岡崎紗絵の出番です。彼女は福士に「自分のことを書いてみたら?」と提案する。福士はワラにもすがる思いで自分を主人公にした脚本を書き始める。そして彼本人も知らないうちにそれは自然と福士と岡崎の二人の物語になり、お互いの気持を語り合う二人は共同執筆者のようになって行く。簡単ではなかったが脚本はついに完成した。岡崎は、こういうのが読みたかったんだと福士に言い、福士はこういうのを書きたかったんだと応える。
ドラマの最終回では、福士の書き上げた脚本が監督に絶賛され映画化のゴーサインが出る。そして現在進行形の自分たちをモデルに四苦八苦しながら脚本を書き上げる過程が、今まで全く気づかなかった自分自身を見つめ直し再発見する過程だったのだと、福士は思い至るのだった。それは岡崎紗絵への愛を、そして愛する方法をもう一度ちゃんと発見することでもあった。ぎこちないながらも二人の気持ちはようやく近づき始める。
こうして最終回で、「アイ」は「愛」に変わったのだった。めでたし、めでたし! さて実際はどうなるのか、日曜日がますます楽しみです。
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