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TikTokで勘違いされている事実

短尺動画アプリのTikTok(ティックトック)で投稿を始めた人もこれから活用しようとしてる人にも参考になればと思う記事。TikTokはフォロワーを集めやすいなど最近よく聞く話になってきた。
エンゲージメントが他のプラットフォームと比べて高いことがユーザーのモチベーションにも繋がっているのがTikTokの魅力でもある。
しかし、認知(フォロワーの多さ)と人気(熱量の高いファン)が違うということをこの記事では述べていきたいと思う。

1.認知と人気は違う

まず最初に述べていきたいのが、TikTokはあくまでも認知の獲得には向いてるけど、人気の獲得には現状つながりづらいということ。
フォロワー数は増えるけど、人気にするためには現状は別のプラットフォームを活用したほうが良いと思う。認知から人気への転換をしないとそこだけのただの数字で終わってしまう。
TikTokはフォロワーが増えやすいからこそ勘違いしてはいけないのが、フォローされたからといって、その人の動画が見られる保証があるわけではないということ。フォローのタイムラインを見られることもあるが、基本的にユーザーはオススメのタイムラインを見ているので、各動画に安定的な再生回数は担保されていない。実際にアカウントの再生数を見てもらえばわかると思うが、再生回数に大きなばらつきがある。フォロワーの数より再生回数が1/10なんてことが普通に起こっている。

2.フォロワーが集めやすい

フォロワーが集めやすいプラットフォームであることは間違いない。1つの動画で数万フォロワーを獲得することは起こっている。それは、人をベースとしたタイムラインではなく、コンテンツをベースとしたタイムラインで構成されているためにそれまで築いてきた価値がここではフラットに評価されるようになった。

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TikTokプラットフォームを理解する。アプリの文化やユーザーの特徴とは?https://note.mu/horikosu/n/nf8b16b45b1a4

フォロワー数関係なくコンテンツが良ければ伸びてフォロワーに繋がる。しかし、1.でも述べたようにフォロワーが必ずしもフォローしたユーザーの動画を毎回見たいと思ってるわけではないのだ。

フォロワー数1万以上の上位クリエーターは実に「7割が一般人」というデータもあるように、有名人でなくてもフォロワーを集めることを可能にした。


3.再生回数が増える

これも言わずもがなであるが、TikTokではコンテンツをベースに動画を見られていくので、フォロワーが多くなくても再生回数が増えるチャンスがある。誰のコンテンツよりかはどんなコンテンツかが重要なのである。

さらに、TikTokのおすすめのタイムラインは自分が好んで再生した動画ではなく、プラットフォームから推奨された自分に最適化された動画である。もし、自分が気に入らなければすぐにスワイプすればいいのだが、勘違いしてはいけないのが、必ずしもこれは、

「TikTokの再生数=好意的な再生数」というわけではないということだ。

YouTubeは自分に最適化された動画を表示してくれるが、動画を再生するかどうかはサムネイルを見て自分で能動的にアクションをとらないといけない。これは好意的な1再生である。

TikTokの動画を再生するかどうかは受動的だ。タイムラインを見ていれば勝手に流れてくるから。そして最初の1秒で好みでなければスワイプできる。しかも、それは、1再生数としてカウントされるのである。量は稼げるがその深さは浅いものである場合がある。

もろろん再生回数が多い動画は良いコンテンツとしてプラットフォームから評価されてることに変わらないが、ここから言えるに、他のプラットフォームと1再生数を同等に評価するのは少し無理があると言えるだろう。

4.TikTokはどのように活用したら良いのか?

ここまで書いてきて伝えたいのは、認知を獲得しやすいがゆえにそれを踏まえてどのようにプラットフォームと向き合って活用していけば良いのか。
それは、TikTokをうまく活用するにはアプリ外にまたいで活用することである。(もちろんジャンルによって相性はある)

先日、アパレルの店舗でTikTokを運用している方に話を聞いたが、TikTokを見てこの商品をくださいと言われたことがあるみたいだ。つまり、TikTokで認知を獲得して店舗集客に貢献したこと。それが、フォロワー数が多くなくても可能なのだ。いくら良い商品でも認知されなければ買われずに終わる。しかしTikTokの動画が伸びたことをきっかけに商品の認知を獲得した。そこにしっかりと「TikTok→店舗」という出口を用意していたのだ。

また、「TikTok→YouTube」で成功している事例もある。

仮メンタリストえるさん。

こちらの記事にも書かれているように、YouTubeでの戦いに真っ向勝負で挑むのではなく、TikTokで認知を獲得して、さらに詳細を見たい方はYouTubeへと誘導したのだ。その結果、半年でYoutuberとして20万の登録者数を獲得した。
ここでポイントなのが、この記事にも書かれているように、TikTokで投稿するコンテンツとYouTubeのコンテンツが紐づいていることである。TikTokの立ち位置はYouTubeのあらすじになるイメージだ。

"TikTokでフォロワー数が増えてきたので、今度はそこから「続きを知りたい人はYouTubeへ」という誘導をかけました。"

"TikTokは15秒の動画なのでざっくりとしたノウハウの共有のみ、さらに詳しいシーンでの使い方や根拠などはYouTubeにアップする仕組みにしたんです。いわゆるフロント商材ですね。"


まとめ

TikTokは拡散性のあるプラットフォームだ。それは間違いない。しかし、拡散性が高い上に認知であり人気ではない場合が多い。そのため、TikTokは1動画に対する印象は薄い。

従来のプラットフォームでは、いかに認知を獲得するかがとても難しかった。それは、時間をかけて地道に運用していくしかない長距離走であった。(もちろんTikTokも地道な運用が必須である。)

それに比べて、TikTokは認知を獲得するためにとても魅力的なプラットフォームだ。これから運用しようと考えている人はプラットフォームの特徴を理解しておく必要があるだろう。運用の参考になればと思う。

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