初めてのコンピュータ。カシオPB-100
この週末は出かけるような世間の空気でもなく、自分もおなかの調子が悪いままだったので、基本的には家でゴロゴロ。おなかの調子がいいときは家の断捨離に注力、そんな週末になった。
というわけで、古いガジェットの入った箱を整理していて出てきたのが、これ。
カシオのPB-100というポケットコンピュータ。Wikipediaによると、1982年8月発売とある。これが自分が生まれて初めて自分のものになったコンピュータだ。14,800円ととても安かったので当時はとてもよく売れたんじゃないかと思う。確か親と一緒に秋葉原に行って、長方形の箱に入ったこれを持ち帰ったのだった。
スペックを見ると、ディスプレイが12桁、RAMが1KBでユーザーが使用できるエリアが512バイトとある。キロバイトではなくてバイトである点に注意されたい。画面の上のほうに使用できるメモリのバイト数を表示する専用の液晶があったと記憶している。
こんな小さなコンピュータでもBASICが動いて、自分はこの小さい端末で初めてプログラミングを覚えた。雑誌に載っていたプログラムを真似して簡単なゲームを作って、友達に見せたり、BASICのプログラムをなぜか紙に鉛筆で書き下して、ルーズリーフでプログラムのカタログを作ったりして得意げになっていた。
それから数十年経って、今も自分はコンピュータの仕事をやっているわけではあるけど、仕事としてコーディングをしたのは2,3年で、そのあとはオフィス製品にロジックを書くような仕事が中心だった。今はそれもしないで人の作ったものを見ているだけ、そんな仕事である。
もしかしたら自分が一番コーディングをしたのはこのPB-100かもしれないなあと思ったりして、遠い目になったりした、そんな週末でした。