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1523「Introducing Kenny Burrell/イントロデューシング・ケニー・バレル」
ナレーターの堀川輝幸と申します。
ジャズを深めたい!と視聴記録をnoteにまとめてみることにしました。
まずは基本中の基本、ブルーノート1500番台100枚を順番に聴いてUPするチャレンジ中。聞く中で知らないプレーヤーとの出会いや、楽器、ジャンル、時代背景など、見聞が広げたいと思っています。
当方は聴く専門で、音楽理論等の知識は有していないので専門的なことは分かりません。その分素人意見の解説、感想と言った感じで親しんで貰えると嬉しいです。
今回は、BLP1523「Introducing Kenny Burrell/イントロデューシング・ケニー・バレル」
ケニー・バレルは初聞きでした。
普段ジャズギターはあまり好みではなく、ギターの叙情感というかブルージーな感じが、僕の中ではジャズの高揚感とマッチしないなぁと言うのが僕の好みです。
ケニー・バレルについてはこちらを。
**ケニー・バレル(Kenny Burrell)**は、アメリカのジャズギタリストであり、ジャズ界で最も影響力のあるギタリストの一人として広く知られています。彼の演奏スタイルは、**ビバップ**や**ハードバップ**に基づきつつ、**ブルース**や**クラシック音楽**の要素も取り入れたもので、洗練されたトーンとリリカルなフレーズで特徴づけられています。
### 基本情報
- **フルネーム**: ケネス・アール・バレル(Kenneth Earl Burrell)
- **生年月日**: 1931年7月31日
- **出身地**: ミシガン州デトロイト、アメリカ
### 経歴と音楽スタイル
1. **初期のキャリア**:
ケニー・バレルは、デトロイトの音楽シーンで頭角を現しました。彼は若い頃、地元のジャズミュージシャンたちと共演し、**トミー・フラナガン**や**エルヴィン・ジョーンズ**など、後にジャズ界で著名となる多くのアーティストと活動していました。1951年には**ディジー・ガレスピー**のオーケストラでプロとしてのキャリアをスタートさせます。
2. **ブルーノート・レコードでの成功**:
1956年にニューヨークへ移ったバレルは、**ブルーノート・レコード**と契約し、初のリーダー作である「**Introducing Kenny Burrell**」をリリース。このアルバムが彼の名を広め、ハードバップシーンの中心的なギタリストとなりました。
3. **代表作**:
ケニー・バレルのキャリアを代表する作品として、1963年にリリースされた「**Midnight Blue**」があります。このアルバムは、彼のブルースに対する深い理解と、ジャズギタリストとしての技術的な洗練さが融合した名作であり、彼の最高傑作として広く評価されています。
4. **共演者たち**:
バレルは、様々なジャズの巨匠と共演してきました。特に、オルガン奏者**ジミー・スミス**とのセッションは非常に人気があり、ブルーノート時代に数多くのアルバムを共にリリースしています。その他にも、**ジョン・コルトレーン**、**マイルス・デイヴィス**、**ディジー・ガレスピー**などのジャズの巨人たちとも共演してきました。
5. **スタイルと影響**:
ケニー・バレルのスタイルは、主にビバップとブルースに基づいており、彼のギタートーンはウォームでエレガントです。彼はシングルノートのソロと、複雑なコード進行を自由に行き来する技術を持ち、ジャズギタリストの中でも極めて洗練されたスタイルを持っています。ブルースの影響を強く受けており、ジャズの中にブルースのエッセンスを取り入れることに秀でています。
6. **教育者としての活動**:
1970年代以降、ケニー・バレルは**UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)**で教授として、ジャズを教え続けています。彼は若い世代のミュージシャンを育成することにも力を注ぎ、教育者としても高い評価を得ています。
### 代表的なアルバム
- **Midnight Blue (1963)**: ジャズギターの名盤で、ブルースの影響を強く感じる作品。
- **Introducing Kenny Burrell (1956)**: バレルのデビューアルバム。
- **Kenny Burrell & John Coltrane (1958)**: ジョン・コルトレーンとの共演によるアルバム。
- **Guitar Forms (1965)**: クラシックとジャズを融合させた独創的な作品。
### 音楽的な影響
ケニー・バレルは、ギターのフレーズ作りやトーンにおいて多くの後進のジャズギタリストに影響を与えています。彼の演奏は、ソウルフルでメロディアスなライン、そして即興的な表現力が特徴であり、ブルースからモダンジャズ、クラシックまで幅広く影響を与え続けています。
彼の音楽は、洗練されたテクニックと豊かな感情表現を融合させた、まさにジャズのエッセンスそのものです。
アルバムについての詳細。
**「Introducing Kenny Burrell(イントロデューシング・ケニー・バレル)」**は、ジャズギタリスト**ケニー・バレル**のリーダーとしてのデビューアルバムで、1956年に録音されました。このアルバムは、バレルの抒情的でスウィング感のあるギタースタイルを世に知らしめた重要な作品です。彼の技術的な確かさと、ソウルフルな演奏が特徴で、彼のキャリアのスタートを飾る素晴らしいアルバムとなっています。
### 録音情報
- **録音日**: 1956年 **5月29日**
- **リリース年**: **1956年**
- **レーベル**: ブルーノート・レコード
### メンバー
- **ケニー・バレル(Kenny Burrell)** - ギター
- **トミー・フラナガン(Tommy Flanagan)** - ピアノ
- **ポール・チェンバース(Paul Chambers)** - ベース
- **ケニー・クラーク(Kenny Clarke)** - ドラム
- **キャンディド(Candido Camero)** - コンガ
### 曲順
1. **This Time the Dream’s on Me**
2. **Fugue 'n Blues**
3. **Takeela**
4. **Weaver of Dreams**
5. **Delilah**
6. **Rhythmorama**
7. **Blues for Skeeter**
### アルバムの特徴
このアルバムは、ジャズのスタンダードナンバーとオリジナル曲を織り交ぜ、バレルの幅広い音楽的感性を示しています。彼のプレイは、シングルノートでのメロディラインとコードワークの両方で優れたセンスを見せており、モダンジャズギターの模範として評価されています。
特に、**「This Time the Dream's on Me」**や**「Weaver of Dreams」**といったバラードでは、バレルの優雅で感情豊かなプレイが光り、**「Fugue 'n Blues」**や**「Blues for Skeeter」**では、彼のブルースに根ざしたスタイルが感じられます。
「Introducing Kenny Burrell」は、後にジャズギタリストとして広く認知されるバレルの出発点として、ジャズ史において重要な位置を占める作品です。
ジャズギターと言えばこれという位の名盤として知られています。