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1506「The Eminent Jay Jay Johnson vol.2/ジ・エミネントJ.J.ジョンソン Vol.2」

ナレーターの堀川輝幸と申します。
ジャスを深めたい!と視聴記録をnoteにまとめてみることにしました。
まずは基本中の基本、ブルーノート1500番台100枚を順番に聴いてUPするチャレンジ中です。

今回は、Jay Jay Johnson のジ・エミネントJ.J.ジョンソン Vol.2

前回で初めてJJジョンソンというプレーヤーを知りました。
トロンボーンという楽器について、深めて書いてみたいと思います。

トロンボーンはジャズ界では、スイングジャズ時代には中心にいた楽器でした。
スイングジャズとは、だいたい1940年代に流行したスタイルで白人が踊るためのBGMとしてビックバンドで演奏されました。踊らせるためのテンションの上がるアゲアゲな曲調が特徴です。

白人を楽しませるため、というスイングジャズの反動で生まれたのが1950年以降のビバップ。演奏そのものを嗜むアーティスティックなジャズ。プレーヤーは己の技術を磨き、早弾きや超絶技工など高めあっていく時代になっていく。

という変遷の中で、トロンボーンはジャズ楽器の中心から外れていったようです。
なぜなら、トロンボーンは音階を素早く変えるのに向いてないから。
トランペットやサックスはバルブで音階を変えるため瞬時に音を変えることが可能でメロディの多様化、早弾きが出来たが、トロンボーンはスライド式で音階を変えるため、素早い音の変化には向いておらず、ビバップ全盛のころはオワコン楽器になっていたようです。

しかしこのJJジョンソンはその超絶技巧で
ビバップ時代でもトロンボーンで一時代を築いたのです。
確かに聴くと、トランペットリード等に比べるとまったりしてますが、トロンボーンにしかない丸みのある柔らかい音が、他にはない試聴体験をさせてくれました。

もっと聴き込んでいきたいプレーヤーですね。

さて曲順とメンバーです

曲順
1. **Pennies from Heaven**
2. **Villis**
3. **You're Mine, You**
4. **Too Marvelous for Words**
5. **Yesterdays**
6. **Daylie Double**
7. **Groovin'**

メンバー
- **J.J. Johnson** – トロンボーン
- **Hank Mobley** – テナーサックス
- **Horace Silver** – ピアノ
- **Charles Mingus** – ベース
- **Kenny Clarke** – ドラム

必ず聴いておきたい名アルバムですね。

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