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1532「The Fabulous Fats Navarro vol.2」

ナレーターの堀川輝幸と申します。
ジャズを深めたい!と視聴記録をnoteにまとめてみることにしました。
まずは基本中の基本、ブルーノート1500番台100枚を順番に聴いてUPするチャレンジ中。聞く中で知らないプレーヤーとの出会いや、楽器、ジャンル、時代背景など、見聞が広げたいと思っています。
当方は聴く専門で、音楽理論等の知識は有していないので専門的なことは分かりません。その分素人意見の解説、感想と言った感じで親しんで貰えると嬉しいです。


今回はBLP1532「The Fabulous Fats Navarro vol.2/ザ・ファビュラス・ファッツ・ナヴァロ Vol.2」です。

アルバム情報
• タイトル: The Fabulous Fats Navarro, Volume 2
• レーベル: Blue Note
• 録音年月日:
• 1948年1月22日
• 1948年8月8日
• 1949年2月16日
• 1949年2月23日

参加メンバー

1948年1月22日セッション
• Fats Navarro – トランペット
• Sonny Rollins – テナーサックス
• Tadd Dameron – ピアノ
• Curly Russell – ベース
• Art Blakey – ドラム

1948年8月8日セッション
• Fats Navarro – トランペット
• Eddie “Lockjaw” Davis – テナーサックス
• Tadd Dameron – ピアノ
• Gene Ramey – ベース
• Max Roach – ドラム

1949年2月16日 & 23日セッション
• Fats Navarro – トランペット
• Eddie “Lockjaw” Davis – テナーサックス
• Al Haig – ピアノ
• Gene Ramey – ベース
• Art Blakey – ドラム

正しい曲目
1. レディ・バード (別テイク)
2. レディー・バード
3. ジャベロ (別テイク)
4. ジャベロ
5. シンフォネット (別テイク)
6. シンフォネット
7. ダブル・トーク (別テイク)
8. バウンシング・ウィズ・バド
9. 異教徒たちの踊り
10. ザ・スカンク
11. バッペレーション

評価と特徴
1. ナヴァロの卓越した表現力
• このアルバムは、ナヴァロの豊かなトーンと即興的なフレーズが際立ち、特に「レディ・バード」や「ジャベロ」では、彼の演奏の深さとリズム感が感じられます。
2. ビバップの名曲の再演
• 「シンフォネット」や「バウンシング・ウィズ・バド」は、ビバップの重要な楽曲であり、ナヴァロのアプローチが新たな解釈をもたらしています。
3. 共演者との絶妙なアンサンブル
• ソニー・ロリンズやアート・ブレイキーとの共演は、アルバムのクオリティを高めており、特に「ザ・スカンク」や「異教徒たちの踊り」では、それぞれの個性がしっかりと表現されています。
4. 別テイクの収録
• 各楽曲には別テイクが収録されており、ナヴァロの即興性やアプローチの違いを楽しむことができるのも、このアルバムの魅力の一つです。

結論

「ザ・ファビュラス・ファッツ・ナヴァロ Vol.2」は、ファッツ・ナヴァロの才能とビバップの進化を示す重要なアルバムです。彼の演奏の奥深さと、優れた共演者たちとの相互作用を感じることができ、ジャズファンには必聴の一枚です。

ファッツ・ナヴァロはビバップスタイルの代表者として有名です。ビバップとはこのような特徴があるようです。

ビバップは、1940年代にアメリカで発展したジャズのスタイルで、従来のスウィングジャズに対する反発として登場しました。以下にビバップの特徴、歴史、主要アーティストについて説明します。

ビバップの特徴
1. 複雑なハーモニー:
• ビバップは、複雑なコード進行やハーモニーを使用し、従来のジャズよりも高度な音楽理論に基づいています。特に、拡張されたコードや代理和音が多用されます。
2. 即興性:
• 即興演奏が重要視され、ミュージシャンは自由にメロディやリズムを創造します。演奏者はしばしば個々のスタイルや声を持っており、その表現が際立っています。
3. 速いテンポとリズム:
• 多くのビバップの曲は速いテンポで演奏され、リズムはスウィング感を持ちながらも、より複雑なものになります。ドラマーは、より多様なビートやアクセントを使用します。
4. メロディの変化:
• 従来のメロディを基にした変奏や装飾が行われ、演奏者は独自の解釈を加えます。これにより、曲ごとの表現が豊かになります。
5. 小規模なアンサンブル:
• ビバップは、一般的に小編成のグループ(クインテットやセクステット)で演奏されることが多いです。これにより、個々のミュージシャンの即興演奏が際立ちます。

歴史
• 起源:
• ビバップは1940年代にニューヨークで発展し、主に黒人ミュージシャンによって推進されました。スウィングジャズの人気が低下する中、若いミュージシャンたちは新しい音楽的表現を求めてビバップを創造しました。
• 発展:
• ディジー・ガレスピーやチャーリー・パーカーがビバップの重要なアーティストとして知られています。彼らは新しいスタイルを普及させ、次世代のミュージシャンに影響を与えました。
• ビバップからの展開:
• ビバップは、モダンジャズやクールジャズ、ハードバップなどの後のスタイルの基礎を築きました。また、ビバップの影響を受けた多くのアーティストが、新しいサウンドを探求していきました。

主要アーティスト
• ディジー・ガレスピー:
• トランペット奏者であり、ビバップの創始者の一人。彼の技術的な演奏と革新的な作曲は、ビバップの発展に大きく寄与しました。
• チャーリー・パーカー:
• サクソフォン奏者で、ビバップの象徴的な存在。彼のメロディラインは非常に複雑で、独特なサウンドが特徴です。
• セロニアス・モンク:
• ピアニストであり、ビバップの重要な作曲家。彼のユニークなリズム感とハーモニーは、ビバップに新たな視点をもたらしました。
• ファッツ・ナヴァロ:
• トランペット奏者で、ビバップ時代の重要な演奏者。彼の音楽的表現と即興性は、後の世代に大きな影響を与えました。

結論

ビバップは、ジャズの歴史において重要な役割を果たし、音楽の表現の幅を広げました。その複雑なハーモニー、リズム、即興性は、ジャズのスタイルに新しい風を吹き込み、今日の音楽シーンにも影響を与え続けています。

白人向けダンス音楽だったジャズが、独立して音楽の1ジャンルとして確立していく過程の転換期に活躍したのがファッツ・ナヴァロと言えるでしょう。
その影響は計り知れないようです。

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