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1513「Detroit-New York Junction/デトロイト・ニューヨーク・ジャンクション」

ナレーターの堀川輝幸と申します。
ジャスを深めたい!と視聴記録をnoteにまとめてみることにしました。
まずは基本中の基本、ブルーノート1500番台100枚を順番に聴いてUPするチャレンジ中。聞く中で知らないプレーヤーとの出会いや、楽器、ジャンル、時代背景など、見聞が広げたいと思っています。
当方は聴く専門で、音楽理論等の知識は有していないので専門的なことは分かりません。その分素人意見の解説、感想と言った感じで親しんで貰えると嬉しいです。


今回は、サド・ジョーンズの「デトロイト・ニューヨーク・ジャンクション」(1956)です。

「Detroit – New York Junction」は、アメリカのジャズサクソフォニスト、サド・ジョーンズ (Thad Jones) のアルバムで、1956年にブルーノート・レコードからリリースされました。このアルバムは、ハードバップの時代を代表する作品の一つであり、ジョーンズの作曲・編曲能力とトランペット演奏が光る作品です。

### **アルバムの特徴:**

- **スタイル:**
このアルバムは、ジョーンズが活躍していたハードバップのスタイルが色濃く反映されています。ハードバップは、ビバップの複雑なリズムとハーモニーを受け継ぎつつ、よりブルースやゴスペルの影響を取り入れたスタイルです。

- **楽曲:**
アルバムには、ジョーンズ自身が作曲したオリジナル曲が含まれており、彼の独特なメロディーラインとリズム感が特徴です。トランペットの技術と感情表現が、楽曲に深みを与えています。

### **曲順:**
1. **Blue Room** (作曲: Richard Rodgers, 作詞: Lorenz Hart)
2. **Tariff** (作曲: Thad Jones)
3. **Scratch** (作曲: Thad Jones)
4. **Zec** (作曲: Thad Jones)
5. **Let's Play One** (作曲: Thad Jones)

### **メンバー:**
- **Thad Jones** - トランペット
- **Billy Mitchell** - テナーサックス
- **Kenny Burrell** - ギター
- **Tommy Flanagan** - ピアノ
- **Oscar Pettiford** - ベース
- **Shadow Wilson** - ドラム

このアルバムは、デトロイト出身のミュージシャンたちがニューヨークで活動する過程を反映しており、ジョーンズと彼のバンドメンバーたちの卓越した演奏を楽しむことができます。アルバムのタイトルにある「Junction」は、デトロイトとニューヨークという二つの音楽的中心地の接点を意味しており、当時のジャズシーンのエネルギーと創造性を捉えた作品です。

とてもオーソドックスなバランスのいいジャズというイメージでした。
編成もトランペット、サックス、ピアノ、ベース、ドラムというスタンダード。
ある種の当時の完成形という気もします。
躍動感、哀愁、感情の詰まった名盤ですね。

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