戦略が蛸壺化する組織とは:3月のand-orなう
■雑談:海デビューしました
こんにちは。アンドア株式会社の堀井です。
企業向けの研修講師とアスリートのパーソナルコーチングを仕事にしています。
先日、神奈川県は三浦半島の佐島にて、ヨットのセーリングを行ってきました。
すごいのは私じゃなくて、インストラクターと写真を撮った人ですからねw
ヨットとは、エンジンを切っても自由自在に進む、究極にエコな移動手段です。そして、その航海にはチームワークが不可欠。
机上のチームワークなんかじゃなく、本当にチームワークを発揮しなければ安全な船旅は実現しません。そうしたリアルな体験が研修になったらなんと素晴らしい事でしょう。。。
続きは続報をお待ちください。とある素晴らしいコラボレーターと共に鋭意開発中でございます。
ただ、一つ申し上げたいのは、
■できるだけ、ニュース
3/14(火)年に一度の【事業開発】対談イベント開催
アンドアが誇る事業開発のプロ”川上裕太郎”氏を囲み、事業×組織×人材戦略の融合を提唱する対談イベントが開催されます!
各専門家が独立独歩な戦略を提唱する場は多くあれど、【戦略のマリアージュ】を提唱する場はそう多くないはず。ぜひ楽しんでください!
Udemyにて「OJTの4ステップ」イーラーニングを配信開始
OJTの初歩から実戦までを80分6コマに分けて詳説した「OJTの4ステップ」がUdemyに登場しました。24ページの専用テキストも付属していて、現場で即活かせるフレームが多数用意されています。
MyInc.簡易診断の解説動画を公開
ご好評いただいている自律的キャリア開発「MyInc.」の解説動画が登場しました。診断受験の参考に。上司との対話の共通言語に。ぜひお役立てください。
■特集:戦略の蛸壺化からマリアージュへ
自社の社員が主体となって、新規事業を発案する。次世代の経営を睨んだ際に、そうした未来ビジョンに投資したい企業は多いはずです。一方で、事業開発の現場はとても厳しく、一筋縄ではいかない現実が待っています。
今回の特集は事業開発と、そのボトルネックである「戦略の蛸壺化」に着目。事業開発×組織開発×人材開発の「戦略のマリアージュ」について提言します。
そもそも希少な事業開発人材
日本の雇用慣行において、リスクをとってまで起業を行おうというキャリア感は馴染みがありません。その実態が、日本経済新聞の記事で挙げられていました。
起業を望ましい選択だを思う人は3割もいません。さらに、失敗を恐れる度合いは他の国よりも高い。
ただ、起業の失敗は起業の努力でリスクヘッジができます。その一つが【社内での事業開発】という選択です。優秀な社員に社内での事業開発の機会を与えることは、自社の将来への投資のみならず、日本社会全体への貢献とも言えるのです。
ただ、論じるのは簡単でも実行するのが難しいのが【事業開発】です。そこで、アンドア・プロコラボレーターの川上講師との対話から明らかになった、事業開発における4つの問題点を見ていきましょう。
事業開発の4つの問題と3つの領域
1.人がいない
適任者がいないとか、現場から離れてもらっては困るとか、さまざまな形で噴出するのが「人がいない」という口癖です。ただ、多くの場合、事業開発プロジェクトに携わるべき人物像が明らかになっていない場合や、選出を見極める経営者・マネジャーにも事業開発経験がないということが多いのです。
2.アイディアがない
新規事業について基礎的な知識を蓄えると、いくつかのケースについて論じることができるようになります。さらには自社の事業について厳しく斬り込んだり、未来への提言をすることも。そんな「分析」は上手でも、出てくる新規事業案はどこか聞いたことがあるような内容に。過去案の焼き直しに終始し、想いや理想がないままに時間が過ぎることが多くあります。
3.0→1が育たない
想いをもって進捗させたプロジェクト。いよいよ経営者もいる審査員の前でプレゼンをすると、さまざまなフィードバックをもらえます。しかし、審査員の言うことがどこかバラバラなのです。ある人は「もっとビジョンを明確に」。そしてある人は「ビジョンよりも現実的な利益を見せてほしい。」
さて、これはプロジェクトのプレゼンに問題があったのでしょうか?答えは審査員へのマネジメント不足です。新規事業のフェーズと観点について、事務局は耳打ちをしましたか?それとも放牧していますか?
4.巻き取られる
涙なしには語れない悲劇の実話です。想いをもって育て、プロトタイプの評判も上々。あとは事業化に向けて現実的な発展を模索する場という時に、やつは来るのです。その名も、【新規事業本部】という鉄の仮面を被った奴らです。
数ヶ月後の結論は「事業化見送り」
その理由は至極簡単で、「直近で事業化できる見通しが立たないから。」
この悲劇は現代起きていることです。さて、あなたは可愛い我が子を鉄の仮面の奴らに預けるつもりですか?
戦略の蛸壺化はなぜ生まれる?
さて、以上の4つの問題は事業開発における臨床あるあるです。
ところで、その本質は事業開発のテクニックだけにあるのでしょうか?
それには「違う」と答える人がほとんどでしょう。
ところが、実際は以下のような支援伴走が常態化しています。
事業、組織、人材、それぞれにそれぞれの専門家を雇い、自社内で翻訳し、共通した解のみを信じる。
それ以外の多くはバラバラであったり、「専門外なので」という便利な一言で片付けられてしまうのです。
では、もう一度先ほどの問いを味わってみましょう。
「違う」ということは、実際に問題は複合的なのです。
そして、複合的な問題に対して、戦略も複合的であるべきです。
共通の価値観を有しながらも、各領域のプロが知恵を出し合う。そうしたアンドアならではの強みが、ここで発揮されます。
こうした戦略の複合的な形を「開発戦略のマリアージュ」と呼ぶことにしました。さらに、その理想の形とは、弊社のミッションでもある「コミュニティ型組織」です。
では次に、開発戦略のマリアージュを具体的に整える考え方について触れましょう。詳細は3/14(火)のセミナーで紹介します。
戦略のマリアージュとは
「戦略」を分解すると上図のように整理ができます。
(詳細はセミナーで解説します)
マリアージュのポイントだけを簡単に示します。
①全社戦略と人材・組織ビジョン
端的にいうと「ありたい姿」です。この部分が揃っているように見えて揃っていないことで、多くのコンフリクトが生まれます。代表的な一例は
というものです。
今の事業環境に照らして人材・組織ビジョンを翻訳することで、評価や採用の観点が揃います。マネジメントが全社横断的に登用や配置,処遇に貢献し合うことができるのです。
②事業戦略と人材・組織戦略
人材・組織ビジョンに納得感がないまま新しいことを始めようとすると、リソースの争奪戦が始まります。代表的な争奪戦は、
という、江戸っ子もびっくりな啖呵です。
この場合、本当に工数を精査した上で時間がないと主張しているよりも、なんとなく訳の分からないものに時間を取られたくないという、「納得感の醸成」に課題があることが多いのです。
③機能別戦略と人材・組織戦略
事業開発に向けて教育プログラムも始まり、実践が始まりました。既存事業のアセットを棚卸しをして、新しいマーケットへの提案を作成します。ところが、マネジャーや経営者から出る言葉は、
というもの。
そこで、具体化した資料を持っていくと、
という言葉が。
マネタイズの土俵に引っ張り出された理由は何かというと、
マネタイズではないと理解ができないというもの。
その本質は、事業開発を経験したことがない人がフィードバックをしているからです。
餅は餅屋。
事業開発は事業開発のプロに相談してみましょう。
そこで、アンドアは開発戦略のマリアージュを支援するために、3人のプロが同じ価値観を共有して、合理的かつ最短距離で事業開発をご支援します。
また、開発戦略のマリアージュを促進するための支援パッケージもご用意しています。
ではでは。奥が深い事業開発と、開発戦略のマリアージュの世界へ。
3/14のセミナーでお会いできることを楽しみにしています!
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