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千葉県勝浦市に移住したこと

2018年、東京都荒川区から、千葉県勝浦市に移住しました。
あの頃はまだコロナ禍前でしたから、移住の話しをすると、「その若さでなんでそんな田舎に移住するの?」と不思議がられたものでした。
最近では、だいぶ移住者も増えて、人の暮らし方も多様になってきていると感じます。

よく「どうして移住したの?」と聞かれるのですが、一つの理由でこれがきっかけで移住しました!とは簡単に説明できないというのが本音です。多くの移住者がそうなのではないかと思います。

私たちが移住した理由は、今思えばですが、暮らしを構成する様々な要素のタイミングがピタリと合って、それらが無理なく背中を押してくれたという感じでした。その時の仕事の状況、家族のこと、これからの将来を夫婦で話し合い、考えて決めたような具合です。
何でも頃合いの良いタイミングというのがあるのかもしれません。

ではなぜ、移住先に勝浦を選んだかですが。
理由は、1つめに「気候の良さ」です。昨今ニュースでも度々取り上げられていますね。私たちは、冬の暖かさが気に入ったのですが、最近は夏の涼しさも注目を集めているようです。たしかに、海風の心地よさは最高です。

勝浦市 鵜原理想郷にて。景色も良く、海風も肌で感じられる素敵な場所です。


そして、2つめは、夫婦で一目惚れした中古住宅との出会いです。
私たちは夫婦で建築士という職業で中古住宅に長く携わってきました。そのため、昨今の空き家問題に対して、自ら中古住宅を購入し、改修し、実際に住んでみることで、中古住宅活用の可能性を探りたいという想いが強くありました。

良い不動産屋との巡り合わせのお陰で、ちょうど私たちが望んでいた理想の物件に出会うことができました。
築40年の在来軸組工法の中古住宅です。移住して2年目に、スケルトンリフォームをして、間取りを変更し、住まいと事務所にしました。
在来軸組工法だったからこそ、自由にできた改修だったと感じます。

築40年の中古住宅をスケルトンにしたところ

こんな私たちですが、都会から移住してきてしばらくは、あまりにも違う環境のためか、なんだか夢の中にいるような?観光で来ているような?不思議な感覚が抜けませんでした。
移住して5年が過ぎ、この地で暮らしているという実感というのでしょうか、やっと気持ちも暮らしも落ち着いてきたように思います。

住んでみて分かった事ですが、その他にも、東京まで特急で1時間半で行けるのにこの環境の良さであるとか、新鮮な魚や野菜がすぐ手に入るだとか、勝浦の魅力は想定していたよりも沢山ありました。

そんな魅力の中でも、私たちがとても注目しているのが、地域に受け継がれてきたものです。お祭り、お囃子、職人の技術、商い、本当にたくさんの魅力がありすぎるのです。

noteでは、そんなことを日々の記録のようにのんびり綴っていきたいと思います。


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