kiss the gambler
いまもっともアツい音楽アーティスト、kiss the gambler(キスザギャンブラー)。バンドみたいな名前だが実のところは かなふぁん によるソロユニットである。スカートの澤部さん、Superflyの越智さんと同じシステム。
ミニアルバム"Relax!"とともに全国ツアーが始まり、その初日公演を観に行った。この日は全編ピアノ(もしくはエレピ)の弾き語り。これがとてつもなく良かった。緊張感の漂う満員の会場で全員が彼女を見守り、そして静かに共感していた。
ツアーの最初の公演の最初の曲は、"Relax!"の1曲目でもある「新しい部屋」
ハッピーなメロディで油断させつつ、歌詞は常に寂しさをまとっていて、じんわりさせてくる。ど真ん中ストレートと思って強振しに行ったらチェンジアップで空振り三振なんだけどすがすがしいみたいな。(あんまり野球やったことないけどたぶん合ってる。) とにかくめっちゃいい曲。みんな聴いたほうがいい。
同じ理由でミニアルバム4曲目の「ひとりで決めない」も好き。おそろしい曲。
世の中どうにもならないことの方が多くて、でもそこから逃げるとか乗り越えるとかじゃなくて、うまくつき合っていく。ある種達観した境地なのだけど、それを背伸びせずそのまま曲に落とし込んでいる。ぐっと来ちゃうね。ずっと聴いちゃう。
ライブは大成功で、前半漂っていた緊張感は後半には完全に払拭され、サマーサンライズのころにはノリに乗っていた。最高だった。
12/20には再び東京で全国ツアー最終公演があり、こんどは武蔵野公会堂でバンドセットらしい。そんなの絶対に楽しいじゃん。
早く売れまくってほしい。