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全てはここから始まった。~ホリバタ誕生秘話(運営編)~
今回はホリバタの始まりについてお話ししていきます。
突然ですが、
宇和島市の今の人口は、何人だと思いますか?
答えは、約71,000人(2022年3月時点)
では、2040年には何人になっていると思いますか?
答えは、約52,000人と予想されています。
ちなみに、2000年の時は、約95,000人でした。
2000年:95,000人
2020年:74,000人
2022年:71,000人
2040年:52,000人
約20年で、2万人ずつ減少しています。
さらに20年後には...
宇和島市は「消滅可能性都市(全国896市区町村)」の一つに挙げられています。
(「日本創生会議」2014年発表より)
また、2015年に高校生対象に実施した「宇和島市まち・ひと・しごと創生総合戦略アンケート調査」では、『卒業後に宇和島市に住みたくない:72%』という悲しい結果となっています。
このままでは若者の流出が、人口の減少が止まらない!
これが今、宇和島市が抱える課題です。
住みたくない原因は何なのか?
学業や仕事だけでなく、
・ 地域とのつながりが減り、宇和島への自信や誇りを深められないでいる
・ 青少年のチャレンジや成長をサポートする施設がない(居場所がない)
といったことが、人口減少の大きな要因となっているのではないかと考えました。
そんな現状を打開すべく、岡原市長や金瀬教育長は、青少年を支援する事業の実施を決意します。
その頃、中央公民館では
堀端町にある中央公民館では、1・2階のとある施設(次稿に影響するため施設名は秘密!)が、宇和島駅前の「パフィオうわじま」へ移転することになり、その空きスペースの新たな活用方法を検討する必要がありました。
市内中学校・高校から近いという利点を生かし、青少年支援事業を中央公民館で実施することになりました。
その具体的な方向性を検討するため、「中央公民館利活用研究委員会」を立ち上げ、先進地の視察などを行いました。
ホリバタの誕生
委員会では、
・ 上記若者離れの原因(地域とのつながり・居場所)の解決
・ 中央公民館1・2階の広さを生かす内容
・ 公民館=社会教育の立場で可能なこと
などを話し合い、
キャリア教育を軸に様々な交流を通じ、興味関心を広げる・地域や社会を知る・市内外の人と接するための「ハブ(拠点化)」とすることをコンセプトにしました。
事業の目的は2つ。
「人づくり(人材育成)」
青少年と地域との「愛着」や「つながり」を(青少年が宇和島を離れる前に)育むことで、宇和島に残っても、離れても、宇和島を想い主体的に活動できる人(活動人口)を増やす。
「地域づくり(市民活動支援)」
青少年健全育成を目的とした団体等に対して、備品や会議室の提供や、活動や運営へのアドバイス、他団体との連携サポートなどの支援を行い、団体の活動活性化を図る。
とまぁ難しく書きましたが、
要するに、
チャレンジしたい若者(青少年)と、それを応援したい個人・企業・団体等(市民)と行政が協働して活動する拠点(センター)とする!
でも、
「青少年(個人)の支援もして、市民活動(団体)の支援もする。」
両方の支援を兼ね備えた場所は、全国的にも少なく、まだまだ試行錯誤の段階。
急に拠点施設として独立スタートではなく、まずは中央公民館の一事業として始めることとなりました。
それが、
宇和島市青少年市民協働センター事業
だがしかし!事業名が長い!!笑
これでは、親しみやすさもないし、覚えにくい!
気軽に「○○行こー」って言ってもらえる呼び名がほしい!
そういえば、中央公民館がある場所は、宇和島城下の堀端町。
場所も覚えてもらいやすい上、シンプル イズ ベスト!
ということで、通称「ホリバタ」と命名しました
開館時間への苦悩
事業の実施が決まった際、これまでと大きく変わったこととして、開館時間があります。
公民館の利用で考えると、市職員がいる開館時間は、17時15分までとなっています。
(団体利用の場合は、予約があれば職員不在で22時まで開館していますが、そこは「ホリバタの利用方法」の記事で紹介するので割愛します。)
「でも、青少年の居場所づくりのためには、もっと長く開館して利用しやすい環境にしたい。」
そのジレンマがあるなかで、学校の下校時間や少年補導の時間などを考えて、まず最初の運営時間としては、1階と2階自習室は19時まで開館しようと決めました。
立ち止まることなく一歩前へ
たくさんの方と話し合い、たくさん悩みながらここまで決めました。
でも、これが完成ではありません。
決められたたった一つの解答(唯一解)はない事業です。
ホリバタの核となる目的の軸はブレないけれど、刻々と変化する時代の流れ・状況に柔軟に対応しながら、より良い運営の形を目指していきます!
次回は、ホリバタ誕生秘話の「施設編」をお送りします。