NANA*
彼と別れて
私は主人にますます惹かれていった。
しかし、彼には彼女がいた。
とても綺麗な人で大人っぽく
お似合いの二人だった。
友達としてでもいいので一緒にいたい
そう思った。
何人かでホラー映画を見たり
ゲーセンで卓球をしたり
友達の家で飲み会をしたり
焼き肉に行ったり
カラオケで朝まで歌ったり。
一緒にいればいるほど
素敵に見えてしょうがなかった。
ある時、二人で出掛ける機会ができた。
電車で映画を見に行った。
『NANA』
後でわかった事だけど
実は彼は2回目だったらしい。
1回目は彼女と行ったらしい。
一緒にご飯を食べた。
私は緊張のあまり
お財布をお店に忘れて出てきてしまった。
途中で気付いて慌てるわたしに
落ち着いて、
お店に戻ろうと彼は笑って言ってくれた。
帰りの電車で
はじめて手を繋いだ。
いいのかな?
心配しながらも
嬉しい気持ちが
溢れていた。
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