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療法士として病院に勤務していた時の話
僕は今 保険外リハビリ事業などを行なっていますが、以前は回復期リハビリテーション病院に勤務していた経過があります。
病院時代、特に新人の時代は、毎日 勉強会や担当者様の資料をまとめるなど 朝早くから夜遅くまで奮闘し、優しく頼もしい先輩方や同期と一緒に充実した時間を過ごさせていただきました。そのため3〜4年目までの間には国家試験で習うような疾患は全て経験させていただき、今でもとても財産になっています。
また、知識だけでなく 医師・看護師・介護士など他職種連携の重要性やマネジメントの難しさも知る事ができ、ぽっと出の若造を受け入れてくださた方々の器の広さを今尚感じしています。
今現在は 病院時代と比較すると、自由な働き方で より濃くご利用者様と時間を過ごすことができていますが、これも病院時代の経験があったからに他なりません。
ただ、もちろん前向きな事ばかりでなく、嫌な事も沢山ありました。
先輩から理不尽な事を言われることもありましたし、本来の業務以外の事をやらされる事もあり『何のために頑張っているんだろう』と思う事を多々あったのは事実です。
それでも毎日の時間は過ぎていき、大変だったと振り返ることもあります。
それでも、今振り返って僕があるのは病院時代の経験が大部分を占めており、その経験がなければ今の知識やスキル、生活はありえませんでした。
なので、もしもこれから理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などリハビリスタッフとして未来を夢見ている方がいらっしゃれば、回復期病院で勤務して経験を積まれると良いと思います。
もちろん、病院だから出来る事/病院以外だから出来る事 はそれぞれあり、これは大きく括ると 『組織力』によって異なると思います。
制度があればルールが存在しますし、人が増えると決まりが生まれます。どうしてもグレーな内容が許されず、白黒はっきりしないといけない時もあり、それは責任ある方々の意向によって決められる事も少なくありません。
『会社があっての社員』という言葉はその通りだと思いますが 逆も然りで『社員あっての会社』という捉え方も間違っていません。大切なのは『何を目的に、何を頑張るか』をスタッフ一同 思いを共有して同じ方向を向いて進んでいけると良いのではと思います。
病院を辞職する前、僕はどうしても自分のやりたい事があり 組織の方向に納得できず、今の道を歩んでいますが、間違いなく病院時代の経験があってよかったです。
『マジで病院クソだったよな』
と言う人もいるかもしれませんが、全てがそうではありません。
『本当に病院時代があって良かったな』と今でも変わらず感謝しています。