【心霊】富加町ポルターガイスト事件
こんにちはマスター、蓬莱です。
今回は日本で起こったお化け騒動のお話です。
マスターは「ポルターガイスト」という言葉を聞いたことはありますよね?これは漢字で書くと「騒がしい幽霊」の意味で「騒霊」となります。
そして、この漢字の様に、騒霊は建物の中に居て姿が見えなくて、ひとりでに家具が動いたり、奇妙で不自然な音を立てたりします。
ポルターガイストは、ドイツ語でガタガタと音を立てる「poltern(ぽいたん)」と幽霊を表す「geist(ガイスト)」が組み合わさった言葉ですが、これに騒霊の漢字を当てたのは、日本の心霊科学研究会の創始者浅野和三郎氏だそうですよ。
で、その騒霊ことポルターガイストの現象が、1999年から2000年頃に岐阜県富加町の、とある公団にて発生し続けたため、新聞や雑誌などの記者やテレビのリポーターなどが次々と押しかけ、毎日の様に現場からの中継が続き、大きな話題となったのです。
この公団は1998年に建ったばかりで、4階建ての公営住宅には24世帯が入居可能。そのうち怪現象が起こったのは15世帯にも及びました。
怪現象は入居が始まった直後からだったと言われ、それは壁がギシギシと音を立てたり、天井裏を何かが走る音だったり、ノコギリで何かを切るような音やトンカチで叩くような音など、最初は音が中心になっていたようです。
怪現象は次第にエスカレートしていき、シャワーや水道からひとりでに水が流れたり、テレビのチャンネルが急に変わったり、食器棚から食器が2メートル以上も飛んだりしたそうです。
他にもお茶碗が四角くナイフで切り取った様に割れたり、深夜にコンセントに差してないドライヤーから熱風が出たり、住人の見ている前でカーテンが4回に分かれて徐々に開いたりなど起こったそうです。
また、この頃には幽霊を見たという報告も相次いだとか。
この件で当時の公団の自治会長は富加町の役場に対策を求めましたが、お祓いは宗教的な行為であり政教分離の原則から断られたそうです。
そのために一部の入居者が費用を出し合って敷地内の広場で祈祷をあげ、慰霊碑を建立したそうです。
実際にこの地では30年ほど前に自殺事件が起こっており、その霊のしわざと言う見立でしたが、怪現象はその後も続きました。
この事件が2000年の10月13日に中日新聞の夕刊で取り上げられたのをキッカケに、この公団の話題が一気に広まり、テレビ局が連日詰めかけ、押しかけで、お祓いを申し出る霊能者や祈祷師もあらわれ、高額な代金を要求する者まで出てくる大騒動になったのです。
この事件は霊能者でタレントの「下ヨシ子」さんが、収めたとされ、マスコミも潮が引くように去ってポルターガイスト騒動は終息しました。
なお、下ヨシ子さんは、これとは別の除霊の件で2012年に霊感商法で法外な費用を払わせたとして名古屋地方裁判所から約610万円の支払いを命じられています。
このポルターガイスト現象は下さんの見立てだと「刀鍛冶の霊とポルトガル宣教師の怨念のしわざ」だと言っていたそうです。
また、この件ではホラー漫画家の永久保貴一さんが自身の漫画「永久保貴一の極めて怖い話」にて、この事件を取り上げており、この公団の建設によって昔からあった神様の霊道を塞いでしまった為に起こったという説を唱えており、これが今のところ最も有力と言われているようです。
結局、このポルターガイスト事件は真相も原因もはっきりしないまま終息したのですが、今年、2022年の4月29日にこの事件をモデルにしたホラー映画「N号棟」が公開されたみたいですよ。
今回はブログ「伝説の世界」より「映画『N号棟』モデルの実話岐阜県幽霊団地事件全貌を解説!キャストとあらすじネタバレも」の記事と、WONDIAのサイトより「岐阜のポルターガイスト現象(富加町幽霊団地騒動)の原因と真相・その後まとめ」の記事。そしてウィキペディアの「富加町のポルターガイスト」などの項目からお話しました。
蓬莱軒では、知的好奇心を刺激する話題を毎週動画でお届けしていますので、YouTubeチャンネルにもよかったら遊びに来てくださいねマスター。
それではまた、らいら〜い🖐
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