なな

漫画のオチの魅せ方が定まらない問題

まさに今すごい頭を抱えてる部分で、なかなかオチの魅せ方が定まらない。


理想は"間"をたっぷり使った漫画です

4月に入ってから漫画を描く時間が増えたので、しっかり構成を考えて作るようになったのと、自分が描きたい理想の形に近づいていこうと決めたので、前向きにブレブレになってしまっています。

というのも、これまではあまり描く時間が作れない中でもコンスタントに漫画をSNSにアップしていくためということもあり、短くて量産できる"4コマ漫画"と自分の中で決めてました。
けど、それが自分の理想の形とは真反対で、理想の漫画は"あだち充先生"の描く"間"を読んでもらえるような作品で、セリフのないコマが多かったり、説明の少なく、読み手に委ねる部分も多い中でも伏線回収までもすごく綺麗な構成です。

そんな"間"をたっぷり使う構成だと4コマではなかなか難しくて、ずっと4コマという型にとらわれすぎていたのを最近抜け出しました。6コマや8コマがちょうどいい。

とはいえ、それはセリフではなく、絵で魅せることができるから成り立つものなんで、自分の漫画で全てを再現できるわけがなく、あくまでも理想。
なので、理想に技量が追いついてないのが現実でもあります。

ちなみに、絵の部分は赤塚不二夫先生から影響受けてるのは大きくて、出来るだけコミカルで2Dでの(横スクロール?)作りにこだわっています。


ーなんて書いてますが、まだ漫画描き始めて5年ちょっと、偉そうに言えるような立場でもないので、もっと練習しろって話ですよね。



伝わるか不安で説明してしまう

で、タイトルにあるオチの魅せ方が定まらない話なんですが。

"4コマ"にとらわれすぎていたのと同じぐらいに気にしていたのが
『ちゃんと説明しないと伝わるか不安』ということです。

説明しないと伝わらないかもって作りになってる時点でダメなんですけど、SNSにアップする以上は少しでも読みやすい構成でないといけないのかなと思ってたんです。
未だにその不安は抜けないままで、冒頭に載せたツイートの漫画なんですけど、最後はわかりやすくオチを説明してるんです。

完全に読み手に"説明してます"感がすごいですよね。
以前とある編集者さんから、『オチは出来るだけわかりやすく』って赤を出されてから、これが抜けきらなくて。

いろんな好きな漫画のオチを観てみると、ちびまる子ちゃんは最後ナレーションであとがきのように終わってることが多く、それもまた綺麗に締まってる感じでした。

これはこれでいいんですけど、いつも自分的になんか納得いかなくてオチを数パターン作るんです。で、直前に見比べて悩んでアップ。

▲ツッコミで終わりパターン

▲読み手に委ねるパターン

実際に読んでくださる方が、その通りに感じてくれてるかはわからないんですけど、自分の中でのパターンがあって。個人的には委ねるパターンが好きなんです。


まぁ、感情のままに描けよって話なんですけど、変に考えすぎてしまいます。

あだち充先生の漫画なんて『おーい』で終わる話もあって(あったはず)、その空気感が好きなんですよね。


ワタベヒツジさんのツイートが面白かった

漫画家のワタベヒツジさんがツイッターで自分の漫画を何度も編集し直していく一連のツイートが面白かったので、観てください。

この漫画『スタイルを気にして低カロリーなランチにしたいけど、本当は大盛りのカツカレーが食べたい』という食欲と葛藤するストーリー…(だと僕は読んでます)。で、これをご自身で編集し直してアップしてるんです。

『スタイルを維持したい』って部分がよりわかりやすい構成になって

『葛藤』の部分がより強く表現されました。

1つ目から2つ目は感情をわかりやすくテキストで増やしていて、誰でも共感しやすい漫画になったんですけど、2つ目から3つ目でテキストがOLさんの一言だけになってるんです。

それが僕の中ですごい好きな感じで、説明がなくても悩んでる様や葛藤と闘ってる感じが伝わってきた上に、こんなことした経験あるわ〜って強く共感するし、すごい食べたかったんやな〜とか、OLさんがカツカレーを幸せそうに食べてたり、普段は家で筋トレしてスタイル維持したりしてるんかな…みたいなアフターストーリーまで想像してしまうんですよね。読み手を信用した作り。すごいです。

この漫画に対して、コルクの佐渡島さんがコメントしてるのも、漫画家さんにとっても気軽に意見もらえるとモチベーション上がるやろな〜と羨ましく思いました。


この同じ漫画を再編集する一連の流れを観て、自分も自分で編集したり、いろんなパターンを作ってみるのもいいな〜と思いました。
SNSでは出したら終わりになりがちやけど、本当に良い漫画描いていこうと思うなら、出した後にこそ振り返って反省するのも大事なんやなと思わされました。


さいごに

話は戻り、自分の漫画の作り方の話ですが、やっぱりもっと理想の形で描いていこうとこの記事を書きながら改めて思いました。

もっといろんな漫画読んで、描いて勉強せねば〜。面白い漫画家になれるよう頑張ります。

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