大事な君を待ち、最高の夕飯を準備して、今日も俺は芋焼酎のソーダ割を飲む
タイトルで終わってしまった。
俺は普段中学校の教員として働く。朝は4時に起きて6時半には家を出る。帰るのは19時ぐらいかな。
来年は結婚をする予定。連れ添ったパートナーは5年が経った。2個上の最高の人。バイブスが合ってる。好きな食べ物や酒が合う。これ以上に幸せなことはないな。
君は仕事柄、帰りが遅い。日々、いろんなところで、いろんな人に会って、大変そうだね。最近は身体に不具合が生じてきたみたいで、なかなかつらそうだ。
何ができるかな。
そうだ、晩飯を作ろう。君とは食が合う。俺が買い物に行って、俺が夕飯を作って待ってるよ。
忙しい日々のなかで君と最高の夜を過ごしたい。そしたらまた俺は明日をがんばれる。これから来る幸せを、もっとより良いものにするために、俺はまた働く、働きたいんだ。
俺は小学校のときから料理が好きだった。オレンジページが愛読書だったんだよ。料理ができる男、誰かを支える男になりたかったんだ。ありがとう、夢をかなえさせてくれて。
さあ、今日は何を作ろう。その前に、ガソリンを入れさせてくれ。グラスに氷を気持ち少し多めに入れて、芋焼酎を少し。強炭酸のレモンソーダをなみなみと入れる。
一杯目をがっと飲む。ふわっとする。1日のいろんなものが飛んでいく。忘れられる。帰ってくる君との時間がまたいとおしくなる。
冷蔵庫を開ける。今日は何を作ろうか。今日はどんな話をしよう。てか、無事に帰ってきてくれよ。それだけでいいんだよ。
どんなことを成し遂げようが、いやそりゃ君の良い報告は、俺も嬉しいのは大前提なんだけど。生きてくれてたらそれでいいよ。
君と外で飲む酒も好きだ。だけど、毎日はそうもいかないな。寒い冬の日は先に帰って、家を温めて、美味い飯と酒を用意して、君を待つ。
俺は家が好きだ。いや、君と過ごせる、この家が大好きだ。
朝はいつも君の寝顔を見てから仕事へ行く。俺の方が早いからな。無事に夜、再会できることを願って、今日もまた仕事へ行く。
また旨い酒を酌み交わしたいんだよ、日本酒がきっかけで付き合った俺たちだから。忘れないよ、あの日を。新潟も行ったな。楽しかったな。
でも、今が一番楽しいよ。あのとき22歳だった俺は27歳になった。君も最近、誕生日を迎えた。
いろいろなことを乗り越えた。またこれからもそうなんだろう。でも、なんか大丈夫な気がするんだよ。君となら。1日をいつも労わりあっている君とだから。
なあ、今日は何時に帰ってくる?
また飯作って、待ってるよ。旨い酒を飲もうぜ。その瞬間のために俺は生きてるよ。だから、今日も気をつけて帰ってきてな。