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デマとQ

さて、こうやって大統領選を振り返ってみると、あきらかに分岐点となった(ように見える)日がある。1月7日の米国議会の勝利認定だ。

大統領令EO13848の流れでもわかるとおり、どうもトランプ大統領は、「国家安全保障に関わる省のトップ」、「ペンス副大統領」、そして「米国議会議員」のひとりひとりに「踏み絵」を踏ませていたように見える。

あの日までは、まるで道化役を演じるかのように、大げさに怒ったり煽ったり、地団駄踏んだ子どものように振る舞っていたのに、議会の承認が決まったとたん、すっと引き下がったのも印象的だった(それでみんなガッカリした)。


「Qアノン」と呼ばれる説がある。ウィキペディアには「アメリカの極右が提唱している根拠のない陰謀論」とある。

ただし、「Q」というハンドルネームで掲示板に投稿する人物(またはグループ)がいることは「点(=事実)」だ。その投稿は下記サイトにまとめられている。


わたしが「Q」に興味を持ったのは、1月初旬にこのポスターを見かけてからだ。「GUARDIANS OF THE PEDOPHILES(小児性愛者の守護者たち)」「PANIC IN DC(DCでのパニック)」「FISAGATE(外国情報監視法スキャンダル)」なかなか意味深なパロディポスターが並んでいる。

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この「PANIC IN DC」というのが、1月6日の議事堂の騒ぎを指しているんじゃないか…と噂になっていたのだ。投稿日は2019年7月9日だから、1年半もまえに“預言”していたことになる。そして「PANIC IN DC」を契機に、「悪(小児性愛者)の守護者たち」が、「汚職スキャンダルまみれ」になる…というこじつけもできそう…? 


そのあと、マッカーサーJr氏の考察ツイートを読んだ。うろ覚えだけれど、ペンス副大統領が「不正に選ばれた選挙人を拒否する権限」を行使しなかったことで、「これで議会も不正選挙に加担したことになる」というような内容をツイートされていたと思う(Twitter がマカJr氏を追い出したせいでもう確認できない…😿) 

まるでその考察を裏付けるかのように、議会がバイデン氏を正式認定した直後、議事堂をぐるりと取り囲む有刺鉄線付のフェンスが設置された。

3月中旬の今ならば、わたしにもその考察の示した道筋がよくわかる。あの日即座に看破したマカJr氏の鋭さには感服するしかない。当時のわたしは、マカJr氏のツイートを読んでも、「もしかしたら目に見える事象以外に、水面下で何か起こっているのかも…?」と思っただけだった。


それから、リン・ウッド弁護士が「真実だから観ろ」と言った動画を見た。これも1月初旬のことだったと思う。にわかには信じられなかったけれど、英語版オリジナルが即座に削除されたせいで、かえって「まさかほんとなの…?」と思いはじめた。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm38115205 

動画の中で番組ホストのスコット・マッケイ氏は、「Q」は「軍の諜報部による国民に覚醒をうながす布教活動」だと言っている。マッカーサーJr氏は「洗脳解除プログラム」と呼んでいる。


さて、ここからが本題だ。

今回「点」を並べてみようと思った動機「今後、デマに踊らされないようにするにはどうしたらいいのか?」について、自分なりの答を記しておきたい。

①公式に発表された情報は、一次情報を確認する

②動画・写真は、撮影および投稿された日時を確認する

③真偽を確認できない情報については、「誰が・なぜ・このタイミングで・その情報を発信したのか」について考えるだけにしておく


①については、たとえば今回、大統領令EO13848については、

(f) Not later than 30 days following the date of this order, the Secretary of State, the Secretary of the Treasury, the Attorney General, the Secretary of Homeland Security, and the Director of National Intelligence shall develop a framework for the process that will be used to carry out their respective responsibilities pursuant to this order.

という条項から、「45+45+30日以内に何か起こる」というような話も見かけたけれど、この「this order」というのは「EO13848」のことを指す、つまり「2018年9月12日から30日以内に」フレームワークを作っておきなさいという意味ではないかと思った。ちなみに制裁の対象はちゃんと1月11日に発表されている。

そんなふうに「一次情報を確認するというプロセス」を経るだけで、のぼせあがった頭をいったん冷やすという効果もある。


②については、イタリアの車列の動画のときに反省した。でも動画や写真というのは(合成でないかぎり)「どこかの時点での事実」ではある。そこは忘れないでおきたい。


③は、「米軍、フランクフルトでドミニオンサーバー押収時にCIAとの銃撃戦」とか「教皇退任か?」とか「世界緊急放送システム発動」とか「反乱法発動」というような情報の対処法。

フランクフルト銃撃戦のような噂は、「真偽を知る人に向けて放たれた情報戦の銃弾」くらいに解釈しておくのがいいように思う。たとえば銃撃戦がデマでも、もし「フランクフルトにドミニオンサーバーがある」ことが事実であれば、背筋の凍る思いをした人が確実にいただろう。

「世界緊急放送システム発動」とか「反乱法発動」といった噂は、時間が経てば真偽がわかるものだ。こういう噂は、陽動や攪乱が目的である可能性を考慮したほうがよさそうに思う。「敵を疑心暗鬼にさせ、次の一手を迷わせるための情報戦の銃弾」というわけだ。

この場合、どちらの陣営から放たれた銃弾かという点も、とても重要になる。「就任式に何かが起こる」という噂を流したのが、トランプ陣営なのか、バイデン陣営なのか、第三者なのか。それによって目的も全然ちがってくるだろう。

また、もし噂を流すことが、現在進行中の(軍事)作戦の一部であれば、「ある時点までは事実だったが、敵の抵抗や予期せぬ事態の発生により変更された」という可能性もある。


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上の画像は、「1月10日(現地時間)にParlerでリン・ウッド弁護士が投稿した」ものだ。この書簡の真偽はわからない。真偽を知るのは、宛先人の米オレゴン州ポートランドのテッド・ウィーラー市長と、差出人のナンシー・ペロシ下院議長だけだろう。手紙の内容を書き出してみる。

Dear Mr. Wheeler 
I have seen your response to the riots in your city and I am urging you to stick to the proven Democratic Play book.
I would like to review this with you now.
1. Deny there is a Problem. (Press will support this)
2. Refer to everything as peaceful and calm.(Press will help here also)
3. When all hell breaks loose, go on camera and show your support for anybody breaking the law. (Press will praise you for this, you will be a new hero, trust me.)
4. When you can no longer keep any order "BLAME TRUMP!" (I cannot over emphasize #4. This has worked every time we have used it and again the Press has told me they will support and fact check any claim we make!! THIS IS POLITICAL GOLD!!!)
5. Go on Television and Condemn TRUMP and refuse any assistance! We CANNOT give TRUMP any victory before the election!!!!!!
best wishes,
NANCY PELOSI

リン・ウッド弁護士は・なぜ・1月10日に・この画像を投稿したのか? 

1月6日にペロシ議長のパソコンが盗まれたというニュースと何か関係があるのだろうか?

そんなことを考えながら、DeepLくんの力を借りて、まずは手紙を読んでみるのもいい。いい頭の体操になりそうだ。

DeepL翻訳 https://www.deepl.com/ja/translator 


ご参考までに、8月31日付のハフポストの記事も置いておこう。

写真の書簡の日付は8月27日だが、その2日後の8月29日に、ポートランドでトランプ大統領支持者によるラリーが行なわれ、支持者のひとりが亡くなった【=all hell breaks loose(地獄のようにひどい事態が生じる)】。翌30日、ウィーラー市長はトランプ大統領を名指しで非難した【="BLAME TRUMP!"】。 

現実と手紙の内容の、実に興味深い一致…。

こうしてメディアが市長の肩を持っている【=Press has told me they will support 】点も含めて。まあ、この書簡が本物だったとして、の話だが。


ともかく、「真偽が確認できるもの」は自分の目で確認して考え、「真偽が確認できないもの」は時間が経つのを待つ。

今後は、上記①②③を肝に銘じ、噂に一喜一憂して無駄なエネルギーを消費しないように気をつけたい。

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