せめてどこかに
2年ぶりに、持病が再発気味だ。
外からは「調子がイマイチそう」以上にはわからない。当の本人は回転バット後のような前後不覚が続き、右半分からの刺激に弱く鈍くなっている。
だが私の仕事は、常にではないとは言えリソースを集中して無理をかけることもやむなしな生活が求められることが多い。多くの勤め人と同じだ。
こういう事情を抱えているため、仕事を前へ前へというモードから、とりあえずいまはタスクをこなして、というふうに変えてみる。だがそれではもちろん評価はされない。競争とはそういうもの。
自分のペースで、ここはちょっと一時停止したいと思えばできる。そしてまたアクセルを踏み込める。そういう働き方がプレッシャーなく出来たら、きっと傾きやすいこのからだでも世の中の一部になれるのだが。
ただ、そんな働き方はみんなの理想で、簡単にありつけるものではなく、「これぞ」をもった人たちのもとに舞い込んでいくんじゃないか。実際はどうあれ、ついそう思ってしまう。
私にはこれぞなんてものはない。少し器用かもしれないが、それ故にめちゃくちゃ不器用だ。
もっと気楽になれたら、「これぞ」も見つけられるんだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?