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失意に捧ぐサラリーマン金太郎

とにかく10巻まで読んでほしい。
恋に破れ、引きずり、行く当てのない気持ちが宙ぶらりんになっている人へ―。


激烈な時代を、男気と暴力で切り開く成り上がりの古い漫画。
そんなイメージでいたが、半分合っていて半分違う。

この違う半分に大きな可能性があるとは読むまで気が付かなった。

元暴走族のトップがサラリーマンとして働いていても、基本的に拳で切り開く。
壁があると上手くかわしていくところを、全てぶち破っていく。
ほんとはみんな、そうしたい。が詰まっている。

10巻のアフリカ篇の最後の見開きを見て、天を仰いだ。

自分の失態で逃した恋に打ちひしがれ、抜け出せなくなっている最中、希望の光を掴んだようだった。
たしか東西線で行徳あたり。

!!!

感嘆詞でしか表現できない溢れる感情は単純にこぼれる涙
止めずに泣いて枯れるまで

決して最初から10巻ではなく、頭から読んで10巻まで到達してほしい。
なにかのヒントになれば。

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