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【コラム】仕事を因数分解してみる

こんにちは。hopiです。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
皆さんにとって良い一年になりますように!

さて、今回もコラム書きますね。


どんな仕事も行きつく先は同じ

この世の中には様々な仕事が存在しています。
挙げだしたらキリがありませんが、
業種においては、製造業、商社、コンサル、金融、小売、サービス‥など。職種においては、営業、企画/管理、エンジニア‥など。

ですが、専門性は当然ながら異なるものの、
どんな業種や職種においても、これらの仕事を因数分解していくと、
最終的には共通の作業に行きつくと、
私は考えています。

それは、意思決定するための作業です。

どんな企業や団体でも、日々意思決定がなされて、経営や運営がされています。これらは、経営層やマネジメント層だけの作業ではなく、組織のメンバー全員に当てはまることです。
その意思決定のために、社内外の誰かと意見やアイディアをすり合わせて、調整する作業が発生しています。
例えば、

  • 取引先への新規提案について、自身が作成した資料を上司と確認して、修正を行う。

  • いくらで取引先に見積もりを提示するか社内で相談する。

  • コスト計上のために、社内の承認者から承認をもらう。

これらは、イチ社員として行っている作業ですが、それは全て会社として意思決定するための作業でもあります。
承認者が経営層でなくても、経営層から権限委任されています。ということは、これらは、会社としての意思決定をしていると言えます。

そして、意思決定するための作業(社内外の誰かと意見やアイディアをすり合わせて、調整する作業)を行う際には、
必ず誰かとのコミュニケーションが発生しています。

(なかには、社内外含めて全く人と関わらない、コミュニケーションが発生しない仕事もあるかもしれませんが、かなり限定されていると思います。)

よって、コミュニケーションが円滑にできるかどうかが、
その企業/組織のパフォーマンスを大きく左右するということになります。

理屈をこねながらも、
「仕事とはコミュニケーションである!」
という単純な結論に行きついてしまいました笑

円滑なコミュニケーションとは

それでは、コミュニケーションが円滑であることは、どんな状態でしょうか?

コミュニケーションとは、どちらか一方的な主張で成り立つものではなく、参加者の対話によって初めて成り立つものです。
対話とは、個人個人を尊重し、相手の意見を理解しようとすること、そして、そしてズレをお互い認め合い、擦り合わせることです。
(要は、言いたいことが言える、言っても受け入れてもらえること、健全な議論ができることです。)
この対話によって、「心理的安全性」が醸成されていきます。
私は、これが、コミュニケーションが円滑にいっている状態だと捉えます。

ですので、組織のパフォーマンスにおいては、
この心理的安全性が、担保されているかが鍵と言えます。

心理的安全性が醸成されれば、
個人は、その環境において、自然体で、主体的に、自身の能力を最大限に発揮することができます。(自然体というのが大事だと私は思います。何事もリラックスした状態が一番上手くいくものです。)
組織は個人個人の集合体です。ですので、個人個人の様々なアイディア、考え方や能力を出し合って、擦り合わせて、組織としてのベストの意思決定ができるのです。

ダイバーシティの本質

近年、ダイバーシティ(多様性)という言葉を耳にする機会が増えました。
年齢、国籍やジェンダーを超えて多様な属性を採用し、個人の様々な価値観やアイディアを企業の意思決定に活かしていくと言う意味では、新鮮なアイディアを取り込めるわけですから、ダイバーシティは企業/組織を活性化させる可能性が大いにあります。

ですが、年齢、国籍やジェンダーを超えて多様な属性を採用すること、それ自体が目的になっている企業が大半というのが今の現実だと思います。現在求められている社会的責任を果たそうと、各企業で「ダイバーシティ」という言葉だけが独り歩きしている状態です。

私は、企業/組織にとってのダイバーシティの本質は、
「考え方のダイバーシティ」
だと思っています。
(と、大学院の先生から教わりました!何度も!笑)

企業の採用も、「考え方のダイバーシティ」を前提にしないと、そのうち「なんでやってるんだっけ?」ということになりかねません。
逆に、「考え方のダイバーシティ」を前提に採用活動すると、企業にとってかなりの武器になると思っています。
考え方の多様性が新しいアイディアを生み、組織としてのベストな意思決定へと繋がっていきます。

「楽しい」が最強である

話が戻りますが、
自然体で、主体的に、自身の能力を最大限に発揮することができるということは、個人として満ち足りて、「楽しい」という感覚にもなって、正のループが回り出します。
「楽しい」という感覚は、何事にも勝ります。

たのし・い【楽しい】
・満ち足りていて、愉快な気持ちのこと。

出典:Weblio辞書

人それぞれ、自分のやりたいことや、憧れの仕事があると思いますが、
私が冒頭で説明した、
「どんな仕事でも、因数分解すると意思決定するための作業である」ということを正とするならば、
自然体で、主体的に、自身の能力を最大限に発揮することができる環境が、個人にとって、最も良い仕事なのかもしれません。「楽しい」という感覚を生むわけですから。


過去に見てきたもの

私が「心理的安全性」の必要性を説く理由として、過去の出来事も深く関わっています。

私の過去の組織で、「将来起業するために、ここで経験を積む!」という高い目標とモチベーション持った同僚がいました。是非実現して欲しいと思わせ、応援したくなる人物でした。
そんな同僚が、社内での人間関係が上手くいかずに、言いたいことも言えずにコミュニケーションに苦しんでいる姿を見てきました。(心理的安全性が担保されていない環境です。)
そういう環境におかれていくうちに、本人のモチベーションが落ちて、「もういいや」と抜け殻のようになっていきます。
そして、モチベーションが落ちてしまうと、仕事のパフォーマンスも驚くほどに下がっていきました。「なんでこんなケアレスミスが連発しちゃうの?こんなの前に普通にできてたじゃん?」というくらいに。

その当時、私自身、何かできないかとその同僚と会話を重ねてきましたが、この状態になると、本人を元の状態に戻していくことは難しいものでした。

(安心してください!その同僚は今は復活して元気に頑張っています!)

私はこの事象を通じて、
モチベーションってとても繊細なもので、何か外的要因によって、簡単に影響を受けてしまうということを知りました。
そして、モチベーションがパフォーマンスに大きく影響を及ぼすことも。

そんなモチベーションも能力も高い人間を活かしきれないことは、
社会にとって非常に勿体ないことだと私は思います。

「その人が、その程度のモチベーションや能力しか持っていなかっただけでしょ?」と思われるかもしれませんが、それで済ませて良いのでしょうか?

だって、日本の社会や産業を活性化させる可能性を持った人物ですよ。
起業したいという思うことやそのエネルギーってかなり貴重だと思うんです!
誰もが持てる感情ではありませんし、少なからず今の自分には持てません。
その人の生まれ持った性格や過ごしてきた環境、原体験が、
絡まり合ってできた貴重なエネルギーです。

起業したいと思うことに限らず、社会にポジティブな影響を与える可能性のある貴重なモチベーションやエネルギーを、サポートし、活かせる環境にするためには、「心理的安全性」は大切です。
そんな組織や企業を私は作っていきたいと思っています。

今回はここまでです。
いつも読んで頂きありがとうございます^^

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