【今日のハッピースイッチ】トイレでの対話と命のきらめき ~「星とイルカとミジンコと」~
♪子供との関わり合いの「質」を大切にしたい、働くママのハッピーセンサー♪
「ねえ、ママ。ママは誰から生まれたの?”ママのママ”は、誰から生まれたの?じゃあ、最初のママは、誰から生まれたの?」
「パオちゃん(犬)は、誰から生まれたの?パールちゃん(イルカ)は、誰から生まれたの?」
「どうしてお空にいったおじいちゃんは、あの時僕を助けてくれたの?」
「一万円札に描いてあるおじさんは、日本で一番すごい人なの?」
「虹は、どうして七色っていうの?間(グラデーション)の色は数えないの?」
「犬って、なんで”イヌ”って言うの?」
自宅マンションのトイレで大きいほうをするとき、
息子(4歳、5歳ごろ)は必ず、答えに困るような哲学的な質問を次々とママに問いかけました。
♪トイレには~それはそれは綺麗な~女神さまがいるんやで~♪
という歌がありますが、トイレという場所は、とても不思議な場所です。
子供が、まっすぐにママの目を見つめて、今目の前で起きている現象や疑問について
約5~10分間、ずっと質問を繰り返すのは、日々の生活の中でトイレの中だけ。
自分一人しか入れない程度の広さ、リビングから少し離れていて、少しひんやりするその空間に
一人でいたくないから、ママを引きとめておきたかっただけかもしれません。
けれど、思慮深い表情で繰り広げられる問いかけにママのほうが興味津々になり、今日はどんなことが問いかけられるのかな?と楽しみになりました。
おそらく、大人にとって面倒だと思えるような質問ばかりだったかもしれません。
けれどママは、純粋に「そんなことに興味があるんだ!」「面白いね!よく気が付いたね!」
「一緒に調べてみよっか」「ママ、それに詳しい人に聞いてみるね」と
逆に新たな発見を楽しんでいました。
子供が大きいほうを頑張っているとき、扉を開けて目の前にしゃがみます。
狭い空間なので、隣に座ることはできません。
だから、向き合って、しっかり目を合わせて、対話するのです。
目の前の現象(ミジンコの視点・子供からの質問)を、少しだけ俯瞰してみてみる(イルカの視点)。
さらに、二人でそのことについて話していると、小さなトイレという空間から、いつの間にか天井という壁が消えて
大きな無限大の宇宙・命のきらめき(星空)へとつながっていくような気がしていました。
「今」を見つめることが、過去へも未来へもつながっている・・・。そんな感覚になりました。
トイレは、「今と過去と未来」をつなぐ場所であり男児の対話力をも磨ける場所なのかもしれません。
ちなみに、『夫のトリセツ』という本に、「男性は大人になると、用事以外の会話が段々できなくなる人が増える」「だから対話力を鍛えることが大事」「5歳頃にたくさん質問してくるのは、対話力が育っているということ」とありました。
子供が大人になって、子育て期に夫婦で力を合わせて乗り越えるベースの力を育むためにも、将来のパートナーになって下さる方のためにも、幼児期にしてくれる答えのないような質問に丁寧に対応して対話力の基礎作りをすることが、とても大切なことなのだろうと思いました。
トイレでの1日15分以内の取り組みの積み重ねが、素敵な未来へとつながりそうです✨
イラスト:たびのくま
文:ori's journey