キネマ珍宝5
007 No Time To Die を鑑賞。
すんばらしかった。泣いた。
以下、ネタバレ気にせず感想書くため閲覧注意
カジノロワイヤルから始まったダニエルクレイグ版007シリーズ。そのダニエルクレイグのボンド引退作品となる今作。素晴らしい幕引きでございました。お疲れ様でしたダニエルクレイグ殿。
今作ではついにボンドに子供ができて、パパボンドになった。物語の終盤、ボロボロになりながらも愛する女とその娘を守るため、ついでに世界を凶悪な殺人ウイルスから守るため、たった1人で戦う姿は胸を打たれた。
ラスト、ラスボスの敵に特定のDNAだけを殺すウイルスをボンドの体内に混入させられる。その特定のDNAとはボンドの愛する女のマドレーヌとその娘マチルダ。ボンドはマドレーヌとマチルダに触ったら彼女らを死に至らしてしまう体に。しかもそのウイルスは体内から除去することができない。つまりボンドは今後一生、家族の体を触れない体にされてしまう。
せっかく、パパボンドになったのに。もう愛する家族を抱きしめることができないボンド。もう、ボンドがかわいそうでかわいそうで。
今後一生家族に触れられないことを悟ったボンドは、たぶんここで死を決意したんだろう。工場で製造されたウイルスを破壊するミサイルが着弾するそのわずかな間に、ボンドはマドレーヌと最期の会話を交わす。
もう、ボンドがかわいそうでかわいそうで。涙が止まりません。せっかく子供できたのに。パパになれたのに。それでもボンドは007として最期まで任務を全うする。その最期の姿がかっこよすぎて、キーボした。
わたくし、メタルギアソリッドというゲームが大好きでしてそれも同じようなスパイものなんですね。それの主人公の1人にソリッドスネークっていうキャラがいるんですけど、スネークの物語とボンドの物語がなんだか似ていて、それも鑑賞中思い浮かんできて、もう、ひたすらボンドの幸せルートを望みながら見ていたんですけど、ウイルスぶち込まれてそのルートが消滅したのは本当に心にきた。ボンドには幸せになって欲しかったぜチクショー。でも最期の姿が最高にかっこよかったぜチクショー。
ダニエルクレイグの次にボンドを演じるのは誰なんでしょう。ダニエルボンドを超えるのは相当ハードル高いですぜこりゃ。楽しみに待ちます。