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人生を170%楽しんでる人の話





すごい女


わたしのともだちに、すごい女がいる。

今日あなたのことnoteに書きますと宣言したので

多分見てるはず。そこのおまえだ。

ちなみにタイトルの“170%”というのは、

最初120%に設定したのに対して

「いや170%にして」

との指定があったので増やした。

今日紹介する友人は、そんな女である。





Kの人生

K氏は人生をめちゃくちゃ楽しんでいる(本人談)。

端から見てもそう思う。

でも楽しんでいるのか、顔に出ない。

なので最初はめちゃくちゃ怖かった。

今も結構不思議な女だなあ、とは思うが。

急に真顔で

「やばい、楽しいにゃんね~」

とか言い出す。

何を考えているのかわからない。

ちなみにすごく整った顔立ちをしている。

もはや恐怖だ。


想像してみてほしい、

黒髪ロング(サラサラ)の品行方正な美人が、

真顔で「~だにゃんね」とか言うところ。

意外性、というかギャップというか、

中の人と外の人違うのでは、というレベルである。




見習うべき価値観

今日彼女と話していて、

こいつぁ生粋のポジティブ思考を持っている、

と思ったのが、彼女の失恋後の心情である。

K氏はこう言った。

「私が彼氏と別れてやばいときあったじゃないすか。
あのときもわざと失恋ソングなど聴いたりしてた。いやだって、失恋ソングをそんな気持ちで聴けるのってその時しかないから。」(ほぼ原文ママ)

「経験が一番大切だから。人生楽しすぎる。マジなんでも経験としてやりたいにゃんね~」(原文ママ)


そう、

彼女は死ぬほど病みそうな見た目をしておきながら、

学年で12番を争う人生謳歌者なのである。

普通に私のほうが病んだりするし、

詩とかに昇華するのも負の感情が多い。

だからといって何も考えていないわけではなく、

前述したように、彼女は逆境を楽しむ。

どんなに彼氏と別れて辛くても、

ほんの1週間後にはケロッとしていた。

わたしはそれを彼女なりの美学と捉えている。





正気じゃないほうが人生楽しいにゃん

外出する前に書き留めておいたので、

いまいち何を言いたかったのか覚えていない。

わたしはこういうところがある。

面倒くさがらずにすぐやれ。(自戒)

彼女から学ぶことがとても多いのは事実だ。

思っても見なかった考え方を、突拍子もなく

そして惜しげもなく披露してくる。

そんな彼女はバイトで無賃ダンスを

させられているのだが、不満の一つも漏らさない。

むしろ楽しいのでもっとやりたい、と言っている。

正直、この女は正気なのか?と思った。

5曲ものダンスを覚え、披露することを微塵も

労働だと思っていない。それはそれで問題だが、

彼女自身が楽しげなのでそこは良しとする。






彼女が正気に戻ったら

正気に戻ったらというか、正規の値段で

アルバイトをするようになったら、

この女はどうなってしまうのだろう。

時給の高さが満足度と比例しないのは承知の上だ。

けれど、彼女には労働を楽しむ才能がある。

というか、本当に生活を楽しんでいる。

まるで自分を自分で操っているかのようだ。

そんな彼女が、ある日急にそのダンスに見合った

給料を現ナマで手渡されたら…。


いや、多分額なんて気にしていないだろう、彼女は。

多少金額が増えても気がつかなさそうだ。

改めて自分の小ささに心をぶん殴られている。





いいところ、悪いところ

とはいえ、わたしにも当然小さいことで良かった

ことというのは、悲しいことに存在する。

人の悪意に気が付きやすい。

安月給で働かされるのなんて以ての外だ。

わたしはその昔、周りをよく見て気づきを得、

自ら率先して動く優等生タイプだった(実話である)。

(本当だから)(嘘じゃないですよ)(本当のことです)

まあそんなことをしていたら、やはりと言うべきか

あちらこちらから頼みごとをされるようになる。

ある時気づいた。

「これわたし、損してるやんけ~~~~~。」

そう。与えられたもの以上のことを返してしまうと

さらに大きなものを渡されるようになるのだ。

我ながら頭が悪い。お人好しがすぎる。

それから段々心が小さくなっていったわたしは、

最終的に「言われたことしかやらないウーマン」

になった。

Z世代はやる気がない、なんてよく聞くけれども、

こういう経緯でやる気を無くしてしまった人、

というのは、一定数存在すると思う。




“お人好し”と“優しい”の境目

かと言ってK氏は損をしているのか、と問われれば

別にそういうことではなく。

彼女自身は、おそらく自分のことをお人好しなんて

思っていないだろうが、心根はとても優しい。

けれど、彼女ははっきりしている。

自分のやりたいことはやるし、やりたくないことは

絶対にやらないという強い意志を持っている。

これはかなり強力な盾である。

自分がやりたくないことはやらないのだから、

別に心や体にダメージは食らわない。

スゴいやつと友だちになってしまった。

彼女をお手本にして、

私も心持ちを変えたいと思うにゃんね~。





















それではおやすみなさい。良い夢を。

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