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東京へライブを観に行って

5月23日に東京へ行ってきました。
年齢にしてはまあまあ弾丸です。
しかし、削った体力と引き換えに有り余る楽しさを享受してきました皆様こんにちはこんばんは或いはおはようございます。

ハクション中西さんのライブを観に行くため、私は東京に行った。
ちなみにこのライブ、配信もある。

買い給え。老いも若きも男も女も皆押し並べて配信を買い給え。
面白かったから。6月はじめまで買えるはず。たぶん。

このライブの大きな目的は
「シー佐野さんを生で観る」
ということだったのだけど、それ以外にも得るものはたくさんあった。
思えば私は漫才を観ることが主で、ピンネタというものにあまり馴染みはなかった。
漫才とコントはよく比較して考えたりするが、ピンネタを考えることがあまりなかったのだ。
ハクション中西さんとシー佐野さんのネタを観て、成程ピンは奥が深いなと思った。

お笑いというのは、例外はあるものの、基本的に「ボケとツッコミ」で成立するものなのだと思っている。
漫才やコントであれば役割がボケとツッコミに分かれ、それぞれの役を全うして笑いが生まれる。役がネタの途中でスイッチするダブルボケなどもあるが、それでも役割はそこにそれぞれ存在している。
ピンはというと役を割り当てるには実数が足りないのは明白で、その際は大きく2つに分かれるだろう(一切ツッコミを排除するという笑いもあるが、それはここでは割愛)。
1つ目は、自分以外のなにかにボケさせて自分が突っ込むもの。
フリップ芸などに代表されると思う。フリップやVTRなどにボケさせ、それに芸人が突っ込むスタイル。
2つ目は、芸人がボケ、お客さんが心のなかで突っ込むというもの。
この2つ、難しいのは圧倒的に後者ではないかと思う。
1つ目は芸人本人の手の届く範囲で完結できるが、2つ目は観客の理解力や感性に依存するからだ。
より、ネタ作りが「わかりやすく、想像しやすいもの」を意識しないといけない。
ハクション中西さんのネタを観て、「成程、こういうやり方もあるのか」と感心し、そして面白く楽しく笑わせてもらった。
分類で言えば、後者のネタだ。が、今までに観てきたようなフリップや小道具などを使うわけではなく、私が今まで見たことがない(たくさん観てきたわけではないけれども)設定のネタになっていた。
もちろんここでネタバレはしない。気になる人は配信を買うように!!
2時間半超えの大盛りライブなので損はないから。

前にこのnoteのどっかで、「漫才はシチュエーションを、コントは心情を想像させる芸」というようなことを書いた記憶がある。
ピンはどうなのだろう、と思った。
R-1のRが落語から来ているように、ピン芸の始祖は落語なのだろう。
落語はやはりシチュエーションを想像させてなんぼの芸のような気がするので、ピンももしかしたらそうなのかも知れない。
勢いではなく、きちんと丁寧に言葉でお客さんを設定に引きずり込まねばならないピン芸人は、本当に力量が必要だと思う。

さて、このライブ、ネタを一本ずつやった後(前後だったか)はお二人のトークだったのだけど、私としては佐野さんの昔の話、地下芸人ニュースというネタをやり始めたきっかけ、学生時代の話、NSC時代の話など、他人をイジることがカルマとなっている彼が自分自身のことを語る貴重な機会を得たので、本当に満足だった。
仕事も山場の中強行突破したけど、それでも悔いはない東京行きだった。
もし次行くときは歌舞伎町以外で宿を取ることにする。

Twitterやネットラジオなどが無ければ、私はこのライブに行っていなかったと思います。
存在自体も知らなかったと思う。
こういうつながりが、自分の世界を広げてくれるのは本当に楽しい。
主催してくださったハクション中西さんに、最大級の感謝を。

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