見出し画像

MY クラブミュージック HISTORY 其の貳

こんにちは。前回に引き続き、僕がクラブミュージックを好きになったきっかけの曲、というか自分史を勝手なジャンル分けと勝手な解釈で語っていこうという記事です。音楽勉強不足なのでお手柔らかな気持ちで読んでいただけると幸いです。


本題に入る前にプロローグ的な感じで以下のPVを載せておきます。↓
当時の僕目線における「最大の宿敵」と「新大陸からの脅威的侵略者」の親玉みたいな存在でした(失礼)。

其の貳

K-POPとEDM
(異文化闘争 最強の宿敵と脅威の侵略者)

はじめに言っておきますが、どちらも現在では僕が愛してやまないジャンルであり、異国の文化として日本の流行に多大な影響を与えた2つのジャンルに敬意を表しています。

本題に入ります。まずは、K-POP(第2世代)から。当時、音楽を好きになり始めた僕の視点で語らせてもらうと、

J-POPアイドルVS K-POP勢VS邦ロック(小勢力)

2010年代ティーンエイジャーブーム三国志!!!

この辺の話をし始めると脱線しますので割愛しますが、まあとにかく当時最も勢いの小さかった(その1,2年後くらいに大きくなる)邦ロック一辺倒だった僕にとってK-POPは到底良さを理解できるジャンルではありませんでした。今こんな事を発言すると大炎上すると思いますが、当時まだガキだった僕は「韓国人の日本語滑稽すぎやろ。聴いてると笑いが出てくるわ。」と思っていました。
(勝手に謝らせて下さい。K-POPアーティスト並びにそのファンダムの皆様、本当に申し訳ございませんでした。)
また、僕とは全く属性の違う(というかスクールカースト上位)の同級生達が「ウィゴポリラァ🎵ブンシャカラカ🎵」とか「ユナがサァ!ティファニーがサァ!」とスーパーハイテンションで帰り道に話していたところに入っていけなかったという点も、僕の嫉妬心というか劣等感のようなものを駆り立てる一因になっていたのかもしれません。

さて、K-POPに対する大反省はここまで。上述した陽キャの中でも、音楽が好きという点では趣味が共通していた友達から借りたコチラ↓のアルバムの1曲から僕の中のK-POPは始まりました。

SUPER JUNIOR-Mr.Simple

はい。今でも独特なクセのあるリズム感とその上に絶妙に乗っかるボーカルが個性的で異彩を放った曲ですね。そしてこの数年後、上に載せたfantastic babyなどの伝説的ヒットを経て覚醒し続けた彼の曲も忘れられません。↓

ジヨンについては、彼、というかBIGBANG周辺のクリエイティブチームの創り出すダークかつ洗練されたサウンド(多分、ビートに関して言うと808のベースかな?)がどの曲でもクールに輝きを放っていると思います。この辺を知ってからほんの、、ほんの少しだけエレクトロ・ダンスミュージックの基本みたいなものを肌で感じてた。(順序が逆であります。)

これまでの文章を読んで「いやお前、邦ロックはどうしたんや邦ロックは。」と思った方もいると思います。安心して下さい。基本的にアジカンやピロウズ、ストレイテナーなどを好んでいたイキりサブカルボーイですよ。また、当時のクラス(クラス替え制度無)はアニオタ・ガノタ・特撮オタ、かたやエロゲ・エロ漫画批評まで多種多様なオタクの生息地だったため、僕もすっかりオタクくんとしての学生生活を謳歌していました。上述の通り、サブカル色強めのバンドを主に聴いていたのと日常的にアニメを追っていた事、バイトや部活動も忙しかったため、邦ロック好きなら本来語るべき四つ打ちダンスロックについてはリアルタイムで目を通せていなかったので割愛させていただきます。

その頃、同部活部員のギャルい同級生に勧められたLDH系アーティスト達を聴いた事で、

そもそも(K-POPも然り)なんでこんなにドゥンドゥン言う踊るためのパリピ音楽が流行ってるのか?という疑問を感じ色々と調べた結果、どうやら欧米圏で何年か前から物凄い勢いがあるらしいという情報をキャッチし(遅い)、入部していた部活にいたチャラッチャラの後輩から「すごい速ささん!コレめっちゃかっこいいので聴いて下さい!!」と勧められた上記のLMFAOを始めとして色んなクラブミュージック、ダンスミュージックを調べました。その結果、中でも僕が好きだったのがドラムンベースでした。↓

イギリスの音楽プロデューサー兼DJ・トラックメイカーのLondon elektrictyが主宰する同国のレコードレーベル、hospital records。London elektricty本人だけでなく、多様なDJが所属していますが、本当にファンタスティックな楽曲ばかりでかっこいいです。やっぱり英国圏はサウンドの独創性が素晴らしい。

オールハイルブリタニア!!!!



一時期はずっとハマっていた事で↑remixアルバムをずっとリピートしてました。初めて買ったクラブミュージック系のCDもコレらだった気がします。上述にもある通りバンド中心の音楽趣味だったんですが、ベース・ドラムなどのリズム隊の音楽における必要性をあまり理解できていなかった僕に新しい扉を開かせてくれたと思っています。


そして進学後、新しいスクールライフに入り初めての飲食店バイト(働けなさすぎてクビになったという黒歴史)での事、そのバイト先はハンバーガーや肉料理を提供するアメリカンなバーみたいなとこだったんですが、店長の趣味(?)でずっと↓のpvが流れていました。

また、進学後の学校のクラスは進学前とは打って変わって体育会系・ウェイ系の同級生ばかりで馴染めなかったどころか変わり者扱いされて当初は嫌われており、初めての飲食店バイトでも上手くいかなすぎて最悪の時期でした。そして、その同クラの陽キャが好んで聴いていたというのをきっかけに彼↓の存在を知りました。

「なるほど最近(当時)のドゥンドゥン鳴ってる系の音楽がポップスのフィールドなのは(特にLDH系)彼らが裏にいるのか、、、。」と。
ジャスティン(purpose期)もデヴィッド・ゲッタもAviciiも、それまでロキノン系バンドとアニソンばかり聴いていた僕にとっては派手すぎ・パリピすぎ・うるさすぎの三拍子であり、更にそりの合わない陽キャ同級生や上手くいかないバイト先の店長が好き好んでいたために、その圧倒的なマッチョイズム文化に対する劣等感や弱々しいマイナス感情で勝手にボコボコにされていました。まるでHunter×Hunterにおける序盤のキメラ=アント編、、、。

AviciiはEDM界のメルエム。
↑のカイトみたいになった。

更にこの少し前、ソロ活動を得てパワーアップした彼↓が時代の波に乗って再びグループでヒット曲をぶっ飛ばし、その翌年まで長きにわたるムーヴメントを創り上げていました(僕の周りがそうだったので主観かもしれません)。

上述した通り学生時代はコンプレックスの塊だったため、これらの文化圏に対しては「体育会系の爽やかで強いパリピグループが聴くもの」という偏見から勝手な劣等感を持っていました。
K-POPにおいては第2世代ブーム時、僕は逆張りサブカルクソガキで勝手に敵視していたため数年経過してクールなソロアーティストになってた彼らは僕の目からは少年漫画における数年後強くなって再開したライバルキャラクターのようだった、、、。
(今回こんな感じの喩えばっかり)




そして、そんな逆張りばかりしていた僕の前に女神が現れます。

キム・テヨン様です。

キム・テヨン様、あぁテヨン様、テヨン様。

という、きしょめのクソデカ感情は置いといて、本当にこの頃のテヨンのソロ活動は最高でした。きっかけは地元のショッピングモールにあった新星堂の発売前CD予約コーナーでたまたま見かけた2ndミニアルバム↓の予約券でした。当時の僕は中途半端な捻くれ者だったので、「K-POPの勢い衰えねえなあ、気になるなぁ、、、せや!K-POPはK-POPでも皆んなが今あんまり注目してないソロでやってるアーティストを聴いてみよ。」と思って予約しました。
(twiceブームやブルピンのガールズクラッシュなど、第3世代勢の活躍にはアンテナが行き届いてなかった。これはその翌年くらいから坂道アイドルにハマってしまった事も原因にある。)

その予約券には、「ブームとなっているトロピカル・ハウスを取り入れた」と解説がありました。この2ndアルバム、トロピカル・ハウスのみならずR&Bなどのブラックミュージック要素もかなり上手に取り入れていて、K-POPの中でも絶妙なサウンドの作り込み具合だったんですよね。クリアかつポップで「潤い」のような感覚を得る新鮮なサウンドは自分にとっては革新的でした。
(あと、関係無いがファッションやPVの映像表現も素晴らしい)
当時はカルヴィン・ハリス先生やAfroJack先生、

それこそ上述しているpurpose期のジャスティンが打ち出していた事もあり、ハウスのサブジャンルがポップスのメインストリームの1つだった(と思っていたんですが、欧米圏では既にトラップがモンスター級の勢いだったらしいですね、、。これはまた先の記事で)。
また、ガールズK-POPに関してはこの「why」の前年にK-POP史に残る↓名曲がリリースされてました。

現在のnewjeansやLe Sserafim、NMIXXといった史上最強といっても過言じゃない第4世代勢の革新性は、この辺のクリエイティブからの地続きなんじゃないかと個人的には思います(実際、この辺のf(x)のクリエイティブチームではミン・ヒジンがメインで動いていたはず)。


ここらへんから初めてしっかりとK-POPに触れた事もあり、あんまり深い所までは理解できていなかった(今も)ので、当時の僕の考えでは2010年代にグループで旋風を巻き起こしていた第2世代の各メンバーのソロ活動が活発になっており、「K-POPてグループよりソロの方がメンバーの個性を思う存分発揮してて良いプロジェクトになりやすくね?」と思ってました。↑(今こんな事言ったら軽く炎上しそう。)
少女時代関連ではテヨンだけでなくティファニーのソロもかっこいいのがあった↓

コレもずっと聴いてた。このPVのコメ欄で多くのファンが言及してた通り時代の最前線を常に考察してたと思うし、そう考えると2015〜2016のSMエンターテイメントて本当に神がかってたな、、、。
この辺に出会った事で僕のK-POPに対する考え方は変わっていき、徐々に自分の中でも良い感じに消化できるようになっていきました。

私達、、分かり合えたよね、、、。


そして最後。僕のクラブミュージック史において欠かす事のできないこの男達、、いや、この漢達です。↓

元々メタル系のバンドマンだったskrillexの重厚で暴力的・だけどサンプリングなどの要素でしっかりと作り込まれたサウンド。そしてユーモア溢れまくるポップセンスが光る80kidzのお2人のトラックメイキング。どちらもプロデューサーとしての才能も抜群なため、天才としか言いようがない、、、。
前回の記事で紹介した通りクラブミュージック入門のきっかけの一つが電気グルーヴだった僕にとって、この「どんなトコから引用してきとんねん。」みたいなサンプリング手法と、かと思えばめちゃくちゃかっこいいトラックをサビでぶっ込んでくる世界観が刺さりまくりました。というか戻ってきた、、感覚でした。こんなカンジ↓

あ、あれは、、、!
最終話「再生」

(いい加減にしろ)

と、様々なパリピミュージックにブチ当たっていき、慣れない飲食店バイトを辞め(クビ)、進学先の同クラとも徐々に打ち解けていった事で音楽趣味も人間関係も少しづつ慣れていった「其の貳」はここで終了となります。





次回予告

この人とか
この人


「其の參 ジャパニーズotakuカルチャーと覚醒するJ-POP」

いいなと思ったら応援しよう!