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七月に流れる花(恩田陸・講談社)を読んで
転校してきたミチルにとって、謎だらけだった。
みどりおとこも不気味だし、先生のいない林間学校に参加したり。
林間学校のお城で、なぜ、川に流れてくる花の数を数えたり、お地蔵さんにお参りしないといけないのか、怪事件も起こったりして、怖いミステリー小説かと思って読んだ。
実は、お城は緑色感冒の患者の隔離病院になっていて、その患者の子どもたちが連れてこられていた。
患者がいよいよ危ない時に、お地蔵さんの後ろのマジックミラーで対面するという仕組みになっていた、と知って納得した。
理由を知って、切ない悲しい話だった。