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再起(散文)

大城乃山は、オープンカーに乗っていた。
「大城乃山、優勝おめでとう。」
沿道に出ていた誰もが、大城乃山を祝福していた。
大城乃山は、天にも昇る気持ちだった。
大城乃山は、大関に昇進した。
これからも、活躍が期待された。

しかし、あれから、五年が経った。
大城乃山は、十両に転落していた。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし、とは言うが、なぜ負けるのか、大城乃山には分からなかった。
怪我に泣いた事もあった。
大城乃山は、筋力トレーニングに力を入れる事にした。
大城乃山は、また30歳だ。
若い。
俺も、まだまだ、これからだと、再起を誓った。

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