先入観が危うく犯罪を見過ごすところだった話


ワタシはある施設で働いています
お客様は一日、数百人来てくださいます
少し仮眠をとることもできる施設です


ある日、
二十代前半くらいのお客様(以下若者)から


「仮眠をとってる間に
僕の所持金五万円無くなったから
防犯カメラ見せてください」

と依頼があった

防犯カメラの映像は警察が介入しないと
お客様に見せれない為、
今から社員が防犯カメラを確認するのでと
少し待ってもらう事になった


社員とパート数人で
防犯カメラを確認したところ、


仮眠室には数人出入りしているが
"若者がいる場所に怪しい者は出入りしていない"
との判断になり若者に伝えた


納得のいかない若者は警察を呼んで
防犯カメラを一緒に確認することになった



警察を呼んで30分ほど経った頃、
「〇〇さんとゆう方、館内放送で呼び出してもらえる?」
と詳細は聞かされなかったが
呼び出し、
警察、若者、社員の元へ案内した


その10分後、
すんなり解決したようで
若者は施設を出た



どうやら盗んだのは
小学生低学年の子どもだったようで
ワタシたち従業員からすると
予想外の人物だった


地域の治安も良く
そんな話をあまり聞かないこのド田舎で

"子どもがまさかそんな大金盗むわけない"
との先入観で危うく犯罪を見過ごすところだった


警察の方の先入観の無い目線に天晴れでした


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