願い
明日は、息子の中学最後の大会がある。
1週間前に「スパイクがキツイ」と言われて「あと1回くらい我慢して」とは言えず、買いに。
決して安くないスパイク。
高校に行っても陸上を続けるつもりらしいから買っても使うだろうけど、春まで足が大きくならないとは限らない…。
そんなことを思いながらも最後の大会で全力を出して欲しいと思い、買うことにした。
中学校陸上生活では、息子は思うようにタイムが伸びず?縮まらず?良い成績を残すことが出来なかった。
ただ、ここ最近、少しだけ調子が良くなり、本人も走るのが楽しくなってきたようだった。
まぁ、ただ単に受験生という、勉強へのプレッシャーから逃げたいだけの現実逃避なのかもしれないけど。
そんな感じで、最後の大会は集大成として思いっきり頑張って欲しいと思っていた。
今朝の朝ごはんで鮭を出した。
もちろん焼き鮭。
少し遅れて私も朝食を食べた。
…な、生臭い…。
鮭が半生状態。
嘘でしょ…。
今まで何度も鮭を焼いてきてこんな失敗今頃する?
息子の鮭を見るとほぼ完食していた。
ダンナも。
え?大丈夫だったのかな?
私は少しチンして食べた。
ほんの少しいつもより厚めの鮭だったためにちょっと生焼けだったのだ。
食にうるさいダンナが何も言わずに食べたからきっと大丈夫だったのだろうと自分に言い聞かせる。
大会前の日に生焼けの鮭を出してしまった。
ドキドキしてきた。
今日1日ドキドキしていた。
家に帰ったら「うち、お腹ビチビチやねん」って言ってくるかと思ってドキドキした。
なんで節子なのか。
わかんないけど。
家に帰ったら息子は、そんな節子のようなセリフを言うこともなく、元気だった。
良かった。
ホントに良かった。
ドキドキしすぎて私の方がお腹痛くなってたよ。
明日、頑張って欲しい。
新しいスパイクを履いて頑張って欲しい。
思うような走りが出来て、思うようなタイムが出て欲しい。
いっぱい練習してきた。
思うような走りが出来ない日もあった。
辛い日もあった。
苦しい日もあった。
あんなに走ることが好きだったのに、嫌いになってしまった日もあった。
足が痛くて走れない日もあった。
それでも腐らず走ってきた。
それらが報われる日になって欲しい。
花が咲く日は人それぞれ。
まだ明日じゃないのかもしれないけど、少しでも花が咲きそうな予感くらいは感じられるような日になって欲しい。