対象喪失
『対象喪失』と向き合っていくことで人間の精神性は成長と共に深みも出てくる。
よく『若いものは…』と言われるが、それは、この対象喪失の経験が少ないからである。
歳を重ねていく途中で出遭う様々な対象喪失に最後までしっかりと向き合い経験することが大切。
歳を取れば、この間まで出来たことが出来なくなる…。
これも対象喪失。
自分の能力、環境、恋愛、友情、大切にしてきたものなど、人間は生きていれば必ず対象喪失というものを経験する。
これは、当然悲しむことであって、ここで大切なことは否定せず、正面から向き合っていくこと。
悲しんでいることが不幸だと思わないこと。
対象喪失の過程である、『混乱』『否認』『怒り』『不当感』『敵意』『不安』『悲嘆』『再生』という、絶望から希望へと移り変わるこれからの過程の全てを経験すること。
対象喪失を最後まできちんと経験することが大切。
そして、最も良くないことは『逃避』である。
対象喪失の過程の途中で『酒』『ギャンブル』『他の人』へと逃避すると、大変恐ろしい『依存症』というものが始まるのである。
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