片想い、怖い…のです
トラウマがあり
わたしは片想いが狂気に感じる
相手から好きになってもらわないと心は開けない
片想い中の女子とは少し距離を取る
子どもは残酷な生き物で、割と素直にできている
クラスの男子が女子の顔面に点数をつけたり
好きだと告白してもらったものを晒したり
男子も照れがあって意地悪したかもしれないが
見ている光景を俯瞰できるだけの力はなく
わたしへ実害がなくても
「人を好きになると罰が与えられる」
誤った認識が今でも拭いきれない
誤認はわたし自身が強化した思考で
片想いする女子を観測しながら
「人を好きになると罰を与える」
ホラーやオカルトを覗いた気分だった
同級生の話や観察から
片想いすると、その人以外が見えなくなる
仲良くしている友達にすら関心が薄くなる傾向で
何も手につかない状態らしい
わたしが何も手につかないときは
先生に叱られ、テストなどが失敗し
心が傷ついて、折れたときなので
片想いも思い詰めているのかもしれない
やがて片想いの女子達はストーカー行為に走る
昔はネットがなかったので、好きな人を偵察し
体育の時間は授業より、相手の応援
好きな人の家へ電話する、押しかけるなど
極めて利己的で且つ、攻撃的に見受けられた
好きな人へ気遣いがない自分の気持ちだけを尊重し
人前でラブレターを渡し、好きな人が断りにくい
強要や拒絶を許さない状態
好きな人が素っ気ないと
「好きな人を失うと生きていけない」
絶望した未来を語り始める同級生
好きな人の部活や勉強、私用を慮ることがなく
自己都合で好きな人が自分の思い通りになるのは
当たり前だ、という身勝手な意識
好きな人がクラスの女子と会話をしようものなら
不信感を拭うため
好きな人に確認しないとメンタルが壊れる
好きな人へ余裕を与えず、自分も待つ姿勢になく
空白の時間に比例して不信感が募り攻撃していく
自分が悲しいのは周りの女子のせいと決めつけ
嫌味や暴言で口撃しながら
自己正当化を図り、迷惑行為に及ぶ
わたしは他人へ、平等に親切にして
親切が誤解を招く結果になり、責められ
自分が蒔いた種なんだと背負った時期もあったが
今なら言える
片想いもきっと誰かの心を削っている
頼むから、落ち着いて片想いしてくれないか
…なんて
わたしが誰かを好きになりにくいのも
好きな人ができても人に言いたくないのも
トラウマが発動して
2人だけで温めたい願望が強くなる
恋をするなら
好きな人が好きな自分が好き
笑っている自分が好き