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「異世界おじさん」から考える「セガマニア」

おはようございますこんばんは。早くも4月ですね。
今回は突拍子もなくいきなりどうでもいい考察記事を上げます。
あと今回から以前ちょっと触れたパワポみたいなツールで見出し画像作ってみました。今後も使えそうな時には使っていこうかと思います。たぶん。

昨年、主人公が「セガマニアのおじさん」というアニメ「異世界おじさん」が話題になりましたね。
昨年7月に放送開始したはずなのに最終回が放送されたのがついこの間だった気がしますがそれは置いといて。

私も楽しませてもらったのですが、ちょっとだけ腑に落ちない点がありました。

「異世界おじさんって、言うほど「おじさん」じゃなくね???」

…「お前は何を言っているんだ」って言われそうですが、あくまで個人的感想なので…とにかく私はそう感じました。
一体どういうことなのか。劇中(2017年)で34歳という設定ですから、十分おじさんと言って差し支えない年齢(+あの外見)のはずなのに、どうにも違和感が拭えない。なぜなのか。

私はこの原因について「おじさんがセガマニアである」ということに着目してずっと考えていて、やっと言語化できそうなところまできたので記事にするかどうか迷っていたのですが…つい先日、メガドラミニ2関連の生放送でこの答えが一発で分かるスライドが登場しました。

これは、メガドラミニ2の購入者アンケートの回答者を集計したもの。
『ここまで偏るのか』ってレベルで偏ってますね。はい。

では件の異世界おじさんはというと、2017年時点で34歳ですから、メガドラミニ2が発売された昨年には39歳になるという計算になります(誕生日やアンケート時期による±1はあるかも知れませんが)。

それを考慮した上で再度上のグラフを見ていただければ…もうお分かりですね。
異世界おじさん、実はセガマニアの中ではかなり若い方なんですよ。
これが私が違和感を持った原因だったのです。異世界おじさんより遥かにおじさんな人たちの方が多い世界なんですよ。

もちろん、これはメガドラミニ2のアンケートなので、仮に将来サターンミニやドリキャスミニが発売されてアンケートを取った場合にはもう少し回答者の年齢層は下がると思いますし、そもそもセガは今だって新作ゲームを出し続けている訳ですからさらに若いセガマニアもいるかも知れませんが、それでも「セガマニアの中では比較的若い方である」という事実は揺れないと思います。

以下、もうちょっと遠回りしながら考察を続けます。今回の記事で私が書きたいことはここまでで8割ぐらい言えているので、残りはお暇な際にお読みいただければ幸いです。

◎では、そもそもセガマニアとは?

かつてセガは(アーケードも含めた広い意味での)ハードメーカーでしたから、必然的にファーストパーティーとして自社で幅広いジャンルのソフトを用意しなければなりませんでした。
ですが、例えジャンルがバラバラであっても、当時のセガのゲームというのは、ほぼ漏れなくどこか尖っていて、それが妙な統一性を生み出し、いわゆるセガマニアが生まれていきました。
個人的には、まだセガがハード事業をやっていた頃はゲーム制作に技術的な制約が多く、それがセガ全体に横たわる妙な統一性を生み出していたと考えているのですが、なにぶん私もリアルタイム世代ではないのと、何より言語化しにくい要素なのでこの辺を文章にするのは難しいところです。
(※念の為言及しておきますと、私、異世界おじさんより年下なので…事実誤認などあったらごめんなさい!)

しかしこの「妙な統一性」も、ハード撤退以降徐々に薄れていきます。
今のセガでいうと、例えば龍が如くとソニックとPSO2NGSとプロセカではもう完全に別物ですし、コンパイルからぷよぷよの版権もらって内部化したりアトラスやサミーもグループ化していますのでソフトメーカーとしての統一性はほぼないですよね。
(それでもかつてのセガっぽさが微妙に残っているゲームも多いのですが、もうジャンルもターゲットも全然違うので共通項を見出し辛くなっています)
これは『ハードから撤退したことで、統一性を出す必要がなくなった』(他社の各プラットフォームに合わせたテイストにするようになった)、『技術の進歩により自由な表現ができるようになった代わりに、独自性が失われていった』ことが理由だと考えられると思います。

◎セガハードを持たざれば、セガマニアに非ず?

そこから、私は次のような仮説を立てました。

セガの独特さ(=セガマニアがセガに惹かれる理由)はハードメーカーだった頃の特異性からくるものであり、よってセガハード(もしくは同時代のアーケードゲーム)を体験していない若い世代はセガマニアにはなり得ないのではないか?

もちろん冒頭で触れたメガドラミニや各種アーカイブ、リメイク等もありますし、例えば親や親戚の影響で古いセガハードが遊べる環境にあって…ってこともあるでしょうから、そこから若い世代がセガマニアになる、ということはあり得ると思います。ですが恐らくレアケースでしょう。
そして、セガのハード撤退から既に20年以上。ということは、少なくとも2023年現在で30歳前後が考え得る下限であり、そこから下の世代のセガマニア、というのはあまり存在しないはず、なのです。

そこで最初のメガドラミニ2のアンケートの画像に改めて戻ります。

30歳未満の回答者は計64人、全回答者中4.4%。
もちろんこれは「セガマニア全体のアンケート」ではありませんので、多少の差はあるとは思いますが、諸々の条件を考えても、30歳未満のセガマニア、というのはせいぜいこのアンケート通り、全体の5%前後ではないかと思っています。

◎まとめのような何か

…という訳で、異世界おじさんを切り口にしてセガマニア考察をやりたかっただけの記事です。
異世界おじさんのネタを期待してこの記事読んだ人はごめんなさい。

というのも、私は記事内で少し触れた通り異世界おじさんより年下ではありますが、既に30代後半。
ですが…なんというんでしょう、自分の中では未だに「若手感」が消えないんですよね。PSO2NGSをプレイしていても周囲に歴戦のセガマニアが何人もいらっしゃって、逆に自分のコミュニティに若い世代のプレイヤーがあまりいない状況なので。(PSO2NGS全体で見ると若いプレイヤーも結構いらっしゃるようなのですが…)

なんだか「少子高齢化で若い人がいなくなって50代60代でも若手と呼ばれる地方の自治会」みたいな話になってしまってますが、割と似たような状況になっている気がします。
ただ冷静に考えると、地方の自治会と違って別に「若いセガマニア」を生み出す必要性はあまりないんですよね。先述した通り今はそれぞれのゲームにセガとしての統一性はほとんどないですし、各コンテンツそれぞれに若い世代のファンが生まれてくれれば、それで若い世代を取り込んで会社としては回っていける訳ですからね。
それでも、どうしても「若い世代のセガ(というゲーム会社自体の)マニア」が必要なのであれば…やっぱり、もう一度セガハードを新しく作るしかないのかも!?

…なんていう冗談半分なオチで締めたいと思います。それではまた次回、いつになるかお楽しみに!(?)

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