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それでも「週チャオ」の話をしよう

おはようございます。もしくはこんばんは。

前回の記事が好評だった(?)ので、その続きというか、補足というかをやりたいと思います。
というか、前回の記事公開後に身内で話してたら「ここが足りないのでは」「これの説明が欲しい」とかいう話になりまして、その分になります。
前回の記事を読んでいない方は、まずそちらを読んでいただけると幸いです。

◎そもそもBBSって何だ!

…早速ですが、そういう話になりまして。
というのも、前回「セガBBSについて詳細はGoogleさんに聞いてね」ってぼかしましたけど、ぶっちゃけセガBBSってググっても良質な資料が少ない(2020年現在)っていう大問題があるんですよ。
といっても、私もソニックアドベンチャー関連のBBSに出入りしていただけで、セガBBSに直接参加していた訳ではないので、説明がなかなか難しいのですが…

とりあえず、セガBBS(とその流れを汲むBBS群)の最大の特徴としては、よくあるスレッド式ではなく、ツリー式掲示板であるということが挙げられます。

画像1

こんな感じで、どの書き込みがどの話題のどの書き込みに対する返信か、ツリー(木)のようになっていてビジュアル的に分かりやすいのが最大の特徴です。
また、会員制になっていて、メールアドレスで会員登録したらIDを貰えて書き込みが可能になるので、簡単には自演・なりすまし等はできないようになっていました。

これを利用して、このように週刊チャオは発行されていました。
(時期によってフォーマットは異なるので一例です)

画像2

先ほどの画像も含め、実際に当時を知る方は「懐かしい!!」ってなる画面だと思いますが、同時にある思いが浮かび上がってきた人もいるかも知れません。
それが次のテーマ。

◎みんなの黒歴史

はい。そうですよね。
15~20年前のWeb小説なんて黒歴史になるに決まってるじゃないですか。

特に、ソニックアドベンチャー2は後に任天堂ハードであるゲームキューブに移植されたため、チャオBにも低年齢層が大量に流入することになりました。
小学生~中学生ぐらいの子がWeb小説を書いたらどうなるかっていうのはだいたい皆さんの想像通りで、今だから正直に言いますがクオリティ的にはお察しな作品が乱発されることになります。そしてその大半が完結することはありませんでした。
上記の画像も、タイトルだけで「あちゃー」ってなっちゃう作品だらけですし、感想用ツリーの「チャオ募集」とかでも悶えられますよね。
このようにして、週チャオは参加者の黒歴史を全世界に公開する形で大量生産することになってしまったのです。
(ただし、週チャオには大人の参加者も少なからずおり、名作と呼ばれる作品も数多く生まれたことは明記しておきます)

黒歴史については、ろっどさんっていうチャオB残党のメンバーが2018年にブログ記事にしてるので、そちらも読んでいただけるとより悶えることができると思います。

というかぶっちゃけこれ以上言及すると自分で撒いた(20年前)地雷を自分で踏みかねないのでろっどさんの過去記事を頼りました!卑怯とか言わないで!自己防衛って言うんです!

ちなみにこれは余談ですが、2018年に週チャオとしてTwitterアカウントを作った際、ハンドルネームや過去のつぶやき等から「この人昔週チャオに参加してたな」と推測できる人をフォローしてたらそのうちの1人から即ブロックされました。ガチで触れてほしくなかったんでしょうね…

◎まとめその2

…こんな記事で一体何をまとめるのかっていう感じですが、それでも無理矢理まとめると、他人の黒歴史は貴重な史料ってことなんです。

2020年の今、チャオ小説を書いていた本人に当時の小説を見せたら、95%ぐらいが悶えだすかジタバタ暴れ出すか、だと思います。自分もそうです。
でもそれがこうやって「週チャオ」というメディアでまとまって、ライブラリー化されることで、立派な1つの文化史になるんです。

その1つの文化を分かりやすい形で書き記して残しておきたい、というのがこの記事シリーズの趣旨なのです。

◎参考リンク

「もっと週チャオについて知りたい!」というめっちゃ奇特な人のために、週チャオをもっと知ることができるリンク集です。既にリンクしてあるページも多いですが。

週刊チャオ編集部:公式ホームページです。たぶん3代目ぐらい。ブログ形式ってのがまたそそられます。
週刊チャオ サークル掲示板:2008年にチャオBが実質的に閉鎖された後はこの掲示板に小説の投稿が行われています。
週刊チャオライブラリー:2002年3月以降の作品のほとんどがここに収録されています。作品を読んでみたいという方はどうぞ。
週刊チャオ、まだあります:2018年にチャオ20周年を記念して有志(残党とも言う)が作成したブログ。当時の思い出などが綴られています。

ちなみに初期のログは、ご多分に漏れずジオシティーズと共に電子の海に消し飛びました
(いや全部ではないですが重要なログは一応有志で保存してありますし、InternetArchiveなんて手段もありますが、他人の作品をおいそれと公開する訳にもいかないですし…)

それでは、この辺りで。なんだかんだでこのネタ、シリーズ化しそうなのでまた次回、ということにしておきます。

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