「おそうじ」ということ
正直、今でも苦手です。綺麗になることは嬉しいのですが、綺麗にするまでのプロセスが面倒過ぎて吐き気がする時期もあるぐらいでした。
どうやら掃除が苦手という事にも過去のトラウマがあったりします。まだ学生の時はそうでもなく適度に掃除を定期的にしていたと思いますが、社会人になってからちょっと怠け癖が酷くなり部屋がだんだん「汚部屋」になってきました。その時は生活苦(無論働いていましたが、給与が100時間残業で10万いかなかった)でお金の貸し借りをしながら生活していました。
そこから転職をして多少の給与が上がってもサッサと使い切ったりして、更に街金のお世話になりました。最悪の状況の1歩手前にもなりました。
それ以上に精神的にも既に壊れていたと思います。無論お部屋も汚いままで、まだトイレやキッチン、お風呂場が普通に使えるぐらいには整理していたので救いがありました。それが後になって這い出る事ができたのかなと思います。多分、キッチンが使えないぐらいの汚部屋だったら恐らく生きていないと思われます。冗談抜きで。
でも、墜ちるとこまで落ちて社会復帰をしていく中で漸く自分の「汚部屋」に正面から向かう事が出来た気がします。余計な買い物によるレジ袋の多さや捨てられない物を持ちすぎている事、整理整頓という事が生活面だけではなく精神的にも大事であり、「自分を調える→自分を大切にする=自愛」という自虐的な自分から抜け出せるようになりました。
私の場合は先に述べましたように「墜ちるとこまで落ちた」というショック療法(かなり危険ですが)によって、その後の断捨離をしたりハンドメイドで色々してみたような生活面の工夫をして中身を変化させました。しかしながら、一つ間違えれば最悪の結果になる方法ですからできればそういう「汚部屋」に住んでいる人やそうなりがちな人がいらっしゃれば、断捨離の方法や無理くりお掃除を促す《うながす》ことより、「汚部屋」になってしまう根本的な原因が必ずあります。大体精神的にトラウマや問題を抱え込みすぎている事が「お掃除ができない」という事に繋がるかなと。
あと、部屋の掃除も心の掃除も一気にやろうとするのではなく、少しづつかつだんだん増やしたり、馴れたらルーティンワークで掃除以外の事もしたり、私の場合は市販の洗剤を殆ど使わずアロマや重曹、クエン酸、無水アルコールを使って自作していました。(今は実家にいるのでルールにあわせて市販品を使っています)
心も部屋も綺麗にし続けるのはキツイけど、たまにでもいいから綺麗にしようかなというぐらいがちょうどいいと私は思いますよ。