ワンコとキツネの攻防戦
いつものように風太とぶらぶら。どこもかしこも雪景色。
あら?
遠くに見えるのは・・・
キツネさんだ。
ちょこんとお座りをしこっちを見ている。
風太は気がついていない。
気がつかない内に部屋に戻ろうとした時、
風太の動きが止まった。
一点を凝視している。
あっ見つかった・・・
と思うやいなや、
キツネにむかい、まっしぐらに雪原を駆け出した。
寒いのが嫌いで長い散歩は行きたがらない風太が、雪を蹴散らし、疾風のごとく走っている。
気がついたキツネ。
追う風太。
逃げ切ったキツネ。
帰りは雪原を通らず、いつもの農道をゆっくり戻ってきた。
13歳の風太。
久しぶりの全速力全開で、部屋に戻るとゴロリン。
お疲れの風太だった。