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St. idesの話

こんにちは。The Dapsのカズホです。
今回は僕自身入荷を心待ちにしていたUSのビール St. idesとOlde EnglishがついにThe Dapsに入荷したので、このフッドなビールについて書いてみたいと思います。

フッドではこれらのアルコール度数が高くかつ安価なビールをみんな一緒くたに40(フォーリー)って呼びます笑 40の由来は40ozつまり1.2リットル入りって意味です。Harlemに住んでた頃、フッドに遊びに行くと早く酔っ払ってブラザー達と早く打ち解けたいと思ってよく40を飲んでいたんですが、よくOG達(OGとはフッドに住んでる40歳アッパーぐらいのおっさんの事です)に「おまえ40なんか飲んで面白いやつだなー!笑 Ayo look ! he got ghetto shit lol」って笑われてました。
そんなフッドなビール St. idesとOlde Englishはヒップホップシーンにおいても欠かせないアイテムとして度々ラップのリリックやMVにも登場してますよね。

それではまずインスタに載せた写真の解説から。この写真分かる人には分かると思いますが、NYはQUEENS区最強のラップ デュオ MOBB DEEPが1995年にリリースしたアルバム THE INFAMOUSに収録されている一曲"Drink Away the Pain"のリリックに登場する酒を全て揃えて撮った写真です笑
この曲は簡単に言うと「酒飲んで憂さ晴らし、でも本当は身体に良くねえんだ」って言うアル中についての内容で、ProdigyがE&J、Tanqueray、Olde English 、Dainyの4つの酒をそれぞれ4人の女に喩えてラップしてて、次のヴァースはQ-tipがPoloとかTommyとか服のブランドをブラザーに喩えてラップするっていう面白い曲なんですが、そのProdigyのヴァースに出てくる"Dainy"って言う酒。他の3つは実際の商品名ですが、Dainyってのはスラングで今回入荷したSt. idesの事です。Prodigyが溺愛した酒。笑

HavocはHenny推しですねー笑
でSt.idesって名前のビールが何で"Dainy"って名前になるの?笑 って話しなんですが、それについて2人がRedbullのインタビューで答えてます。

この動画の7分ぐらいから、当時のQB(Queens Bridge Housing Project 低所得者向け集合住宅)で生まれた独自のスラング"Dun Language"について解説してます。90年代のヒップホップシーンでめちゃくちゃ耳にする会話の語尾につく"Son" 最近だとBrotherを省略した" Bro"が主流であんま使っている人いない印象ですね。Wu-tang系は"God"ですね。この辺の話はまた今度 笑
で、この"Son"サンを病気?多分舌足らずで"ダン"って発音するバンピーって友達がいて、それをQBの奴らが真似して使い始めて、やがてQB独自のスラングになっていったみたいです。ここでHavocが言ってますが、当時なんにでもDunを使ってて、それでSt.idesをDainyって呼び始めたと笑 

Prodigyのソロアルバム H.N.I.C の一曲 "Three"でも " Pina Colada champales mixed with Dainy That's St. Ide's in dun lingo 
Spillin it on the floor for our dead people " とラップしてます。

彼らが手掛けた2004年の映画"Murda Muzik"の9分ぐらいからこの"Dun"が炸裂するシーンがあります笑 Prodigyが"Dun rhyming"つって笑ってますね "Word is bond"しかりこの当時の話し方カッコイイですよね笑 あとテーブルにE&Jのボトルがありますねー! 低予算ながら泥臭い当時のフッドの生活が垣間見れる最高な映画です。

同じQBのラッパーNasの一曲"Represent"ののっけ部分でも"Dun"が聴き取れます。

あとはやっぱりこの94年にリリースされたSt.idesオフィシャルのテープ。West Sideの連中に紛れて、Wu-tangが笑 このイメージなのか、St. idesはWest Sideのイメージ強いですが、NYでもガンガン売ってます。
改めて聴いてみましたが、のっけのNate Doggのコーラスがシュールで良いすねー!!!笑

2019年に幸運にも観れたWu-Tang Reunion LIVEではGhost FaceがSt. idesのスウェット着ててブチ上がったのを覚えています笑

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最近だと、Versusでも存在感を放っていたTHE LOXのSheek LouchがSt. ides Flowって曲をリリースしてました。このビートにのせてるのが最高です。

こんな感じで、NYのヒップホップシーンとも密接に繋がっているSt. ides a.k.a Dainyが数量限定で入荷しましたので是非! 早い者勝ちです!
St. idesとOlde Englishの両方をお買い上げ頂いた方には、これまた日本では手に入らない貴重なブランデー E&Jのショットを僕からご馳走致します!笑 Tanquerayも置いてますので、"Drink Away the Pain"でラップされている順番E&J→Tanqueray→Olde English→Dainyでやっちゃって下さい!!!

ここまで読んで頂いた方ありがとうございます。
次回はOlde Englishについて書いてみようと思いますのでお楽しみに。

R.I.P Prodigy of Mobb Deep 

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