2024.1.29(出社)

出社。うー。いるだけですり減っていく感覚。擦り減っている、と書くよりはすり減っている、と漢字をひらいたほうが自分はしっくりくる。理由はないのだがなんとなくそうしてる。一度文学部の同期に、「漢字のひらき方とかがいい」とほめられたことがあって、それ以来多少意識的にやるようになってる。文体とか文章のトーンってそういう細かいことの積み重ねでもある気がして、その辺の解像度は書き慣れてる人とそうでない人とでわりとはっきりわかったりもする。極端なとこだと、「してみる」を「して見る」とか書いちゃったりね。

旧仮名遣い界隈というのがなんかいた気がするが、今もいるのかな? まあいるだろうな。基本的に俺はコスプレめいたことに苦手意識がある。ビートルズのコスプレバンドやってたやつが言うことではないが、だからこそ気になるということでもある。なんというのかな。コスプレがコスプレであることに自覚的なうちはまだいいのだが(たとえば「コスプレイヤー」は当然それに自覚的である、じゃあ「コスプレめいた」という表現は適切ではないかもしれないけれど)、コスプレして演じた自分に本気で充足していそうな人を見るとゾワゾワきてしまう。モッズの界隈とか…。旧仮名遣いの界隈もそうだ。まあいろんな人がいていいし、好きなことやってるのはいいと思いますけど。ん~。

まあブルース界隈も周りからしたらそう見えていることでしょうね。

「コスプレ」って、なんかもともと風俗とかの用語とちゃうんかな?「コスチュームプレイ」の略だと思うと…。「放置プレイ」とか、小学校の時くらいからはやってみんな使うけれど、それもやはりそういう用語だったんじゃないの、って思っている。SMとか。まあSMはいいのだが、なんかこう…。そういう用語を「面白い」と思って日常に持ち込むやつも、特に考えずに(気づかないのはしょうがないけど)面白ワードを孫引きする人も、俺はちょっと苦手だな。

中学の英語の授業で、「コスプレ」と書きたくて「cosplay」と訳した子が「costumeだよ」と訂正されていた記憶があるが、当時すでにオタク文化が海外に輸入されて、「cosplayer」みたいな言葉がすでに新語としてネット辞書には登録されていたのだろうと思う。なんだかねえ。hentai、waifu、senpai...クールジャパンとか言ってるけど、そんなにいいもんかね。

なんか、うーん…。まあ、ネットミームを連発していた時期のある俺が言うのもなんだが、というかだからこそ、よくない文脈の乗ってる「隠語」を使って、わかるやつ同士でニヤニヤしてるような状況ってダサいと思うんだよな。より正確にいえばキモい。スノッブのウザさ、プラス、ホモソーシャル的なキモさ。スノッブはまだ対象がハイカルチャーだったりするが(まあそれはそれでやはりいやらしいが)、ただ下ネタの隠語を言ってにやにやしているというのは輪をかけて気持ちが悪い。自戒も込めてですけれど。

まあいいか。そんなことは。
「バードメン」がさっきから頭の中で流れている。こないだは「いじけるなベイベー」。まあ前向きなあほっぽい曲と聞く人もいるかもしれないが、最後のほうのブレイクで「何も期待するなベイベー」って持ってくるあたりがいかにも当時のチバの意地の悪い兄ちゃんっぽい。YouTubeで若いころのライブ映像があるんだけど、静かになるところで「オーお前ら疲れたろ?すわれお前ら!座っていいぞ~!座ったほうが、あのー、楽に観れるからなあ!すわれすわれ~!すわれ~~~!」つって歌に戻るところが好きすぎる。

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