2023.2.20(めんどくさい日記)

さて日付が変わってしまった。できれば手短にいきたいものだ。

緑の蛇に咬まれる夢を見た。後で調べると凶兆だという。いろいろ解釈を探したが都合の良いものはなかった。電話に起こされて出ると会社の自分の開発PCが壊れているという。マジかよ、と思って確認したがどうやらマジらしく、しぶしぶ着替えて向かう。向かっている間は堂々と遅い時間(といっても三十分くらいだ)に出社できるなーくらいに思っていたが実際不慣れな代替機でセットアップ作業をしていると泣きたくなってきた。ま、そのわりにはちゃんと調査を一個終わらせて、セットアップも終えて帰ってきた。普段ならようやったとラーメンを食べて帰るところだがさすがにまずい。海苔巻きとポテチとビールをコンビニで買って帰った。それだって十分にまずい。自分を正しく労ってやるセンスに欠けているかもしれない。こういう時のちょっとした贅沢、が中学くらいから更新されていないのを感じる。アンテナの感度が低い。

何をしたい気分でもなかったがトレバー・ノアの公演のシリーズをなんとなく流した。が引き込まれてしまって、一時間ある番組を二本も見てしまった。それでなんだかんだ〇時、ありゃと思って風呂にいそいそと入る。明日も出社だ。でも前ほどは辛くないかもしれない。

トレバー・ノアについて書こうかと思ったが、少し調べればわかることをダイジェストして説明し直すことが自分は苦手だ(だってWikipediaとかの方がわかりやすいから)。感想を述べるにも、彼の芸風を語るには結構な人種差別についての説明が要りそうで、できればあと二十分くらいで寝たい今取り上げられそうな話題ではない。もう少し勉強して、書けそうなときに書いてみたいものだと思う。

今日の日記はこのくらいになってしまいそうだ。そういえば昨日はレッチリのライブを観たのだった。けっこうTwitterにも書いてしまったのであんまり詳細には述べないが、感想はというと、結構自分としては、「あの」レッチリを見られた、というのが大きかったように思う。ジャムからCan’t Stopに入る流れが見られて嬉しかったし、Give It Awayとかの好きな曲がアンコールで聴けたのも楽しかった。自分がコピーした曲を本人がやっているという喜び。ジョン・フルシアンテ、フリー、アンソニー・キーディス、チャド・スミスがそれぞれ「あの」音を出していた。まさにCDで聴いた音をここで聴いているんだなと思った。

演奏については、…ここから面倒くさい、主観の感想を書くので、嫌な人は読み飛ばしてもらいたいのだが…思ったよりはぶっ飛ばされるような感じではなかった。そもそも演奏にぶっ飛ばされるなんてことは滅多に起きないので、期待値をあげすぎたのかもしれないし、自分がライブを見る時いつもどこか乗り切れない性格であることのせいかもしれないのだけど、「おお、レッチリを見ているぞ!」という満足感がやはり1番に立ったかもしれない。フリーのベースはかっこよかったけど、あんまりリズムに細やかさとか強烈なものがある人じゃないんだなとか、ジョン・フルシアンテのように表現したいのかというと自分はそうでもないかもしれない、とか、盛り上がる一方で、いろいろ考えながら観ていた。つまるところ自分はロックの人間ではなくなってきているのだな。でもこんなことを言っているけど、たとえばハウンド・ドッグ・テイラー&ハウスロッカーズを生で見られたとして(もう全員死んでいるので叶わぬ夢だが)レッチリの数倍盛り上がれるのかはわからない。損な性分だよなとこういう時に思う。鑑賞するときに自分にプレッシャーをかけてしまう。余計なことを考えながら観てしまう。

あんまり筆が進まないのでこの辺にしておこう。マジでさっきあげた曲は良かった。あんまりレッチリのポップさをちゃんと聴いてないから乗り切れなかったのかもしれない。Suck My Kissとかのワイルドなグルーヴはカッコ良かったな。

レッチリといえば。来月長年の友人とコピーバンドをやるのは前も書いた通りだが、その詳細が今日送られてきて結構ほんとにびっくりしてしまった。立川に朝八時半に集合し、十二時間かけて14バンドが出る。参加費は一人8500円也。遠足か? 大学を卒業してからというもの(というか大学時代も)いわゆるライブハウスに出るということがほとんどなかったので、これは率直にカルチャーショックだった。

自分とてブルース界隈のちっちゃい店で2000円とかしょぼいギャラをもらって演奏はしているが、結局それは知り合い同士で金を落としあっている寄り合いみたいなもの。なのでまあ大差はないのかもしれない。でも、8500円! 前にその友人に「最近でかい箱でやれるようになった」みたいなこと言われてへーと思っていたが、使用料払ってるのか。なんだか脱力だ。

はっきり言って企画を聞いた段階で「?」とは思っていた。音楽歴十周年を記念してその友人が14バンド一人でドラムを叩くと。なんだそれ?と思ったものだ。それを自分で企画していたならまだしも、なにやら歳上のおっさんがそういう話を勝手に持ってくるらしい。まあそれも本人は満更でもなさそうなので良いとして、それで一人8500円取るわけだ。おっさんが若者集めて文化祭のやり直しさせて、お楽しみ料で店が潤うと、有り体にいってしまえばそういうことだ。まだしも、「ノルマ」には(欺瞞ではあるにせよ)客を呼んでお金を回収するという建前があるけれど、これでは割高で手間のかかるカラオケ大会でしかない。それを隠そうともしていない。バンドとして客を呼んでいるという勘違いさえできないのだ。なんなんだろう?

まあ、俺のこういう考え方自体もままごとかもしれない。俺自身別にプロでもなく、なんかそういう気分を味わいたいだけのアマチュアかもしれないし。アマチュアが好きなことやるのには普通に金を払うのが当たり前なわけだし(キャンプ場借りてみんなでキャンプしよう、というのと変わりない)ただ、なんだろうな、所詮趣味とはいえ、あんたらも音楽やってます面してるんじゃないのか、俺と同じままごとを内面化してるんじゃないんか? してない? してないならいいんですけど…。

俺が正しい、と言い切れないし、まあ楽しいならそれでいいんじゃん、と思わなくもないし、実際自分も似たようなもんか、とも思うので、断罪しようなんて滅相もない。でも、なんだか遣る瀬ない…

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