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2023.1.22(おもろい以外いらんねん)

友人が泊まっていった。立川の練習の後、「マディ・ウォーターズバンドと、かなり良さそうなヒューストンのブルースのコンピが手に入った」と誘ったのだ。サブスク全盛の2023年にこんな誘い文句で家に泊まりにきてくれる友達なんてそうそういないだろう。まったく有難い(hard to exist)というほかない。

去年の暮れから明らかに精神状況が低調だったが、だいたいこの日記を始めたのとタイミングを同じくして好転してきて、「転職活動したら?」と言われて「ちょっとやってみますか〜!」というような余裕すら出てきた。翻訳の勉強はとりあえず継続するとしても、すぐになれるようなもんではない。当座、もう少しキャリアと自信になるような転職は考えておいた方がいいんだろう。キャリアって自分がいうと、若干嫌な手触りがあるんだけど。まあ、そのへんの苦手意識も多少払拭できたら良いのだろう。とりあえずTOEICでも受けて、いまの英語力を直視するくらいのことはしてみようか。

精神的なものもあるけど最近は楽しいことがよく起きる。母と話したり、従兄弟と遊んだり、ぼろ市に行ったり。昨日の立川もなんだかんだ楽しかったし。今の家に引っ越して、新しい環境での生活がようやくまとまってきたのかもしれない。そのタイミングで前述の友人がうちの近所(徒歩20分くらい)に越してくる。いやはや、楽しみだねえ。(ちびまる子ちゃん?)

思えば、直近の2,3年間は、自分にとってなにものより優先したい人がいたので、もともとの人間関係をあんまり顧みるということをしなかったかもしれない。とはいえ、その数年間の間に俺も人間的にかなりやわらかくなったので、あらためて旧来の知己と良好な関係を結べるようになってきたような気がする。まあ、すべてに感謝である。(ちびまる子ちゃん?)

低調期に溜めた積読もぼちぼち読んでいきたいところだ。読んでない本を語る、積読王決定戦というのがオモコロであったが、あれも面白かったな。

それでいうと、今積んでる『おもろい以外いらんねん』は、ちょっと語れそうな気がする。これは別の友人の勧めで買ってみたんだけど、タイトルを聞いた時ぞっとしたのをおぼえている。「おもろい以外いらんねん」。内部進学の男子校からホモソーシャル的なノリを内面化したまま大学に入った自分や、当時の周りの人間を思い出した。あの面白ければなんでもいい、面白いことを言うのがその場での最優先事項になる感じは、一言でいえばコミュニケーションを放棄して、そういうルールのゲームに全員で身を投じているということなのだ。

まっとうでいようとする当たり前のことが、俺は理由をこじつけないとできないのだった。人を傷つけないでいようとすること。価値観を変えていくこと。そんなことをまっすぐ目指すと、だれかから馬鹿にされるように感じて。たぶん、俺の中にそういうのを馬鹿にする気持ちがあるから。
それは、なんで?気がついたらそうなっていた?俺個人が?それとも環境が?
おれは、滝場とユウキくんとの思い出をどうしたらいいかわからない。苦しいしあたたかいし光ってる。いつまでもたとえ腐ったとしても光ってる。俺は馬場リッチバルコニーにとり憑きながら、離れていこうとする幽霊だった。(本文より)

上記は、帯から引用したのだが(積んでるので)入力しながら背筋になにか走った。この本を紹介してくれた人は、そもそもは別の知人から聞いたということだったのだが、その知人というのが大学時代、おそらく周りのノリを冷ややかに見据えていただろうなと俺が勝手に思っている理知的なひとだ。それも踏まえてこのタイトルを提示された時は思わずうっとなった。

まあ、読んでないとこのくらいだろうな。これから読もうと思います。

なんか、こうやってリンク貼るとブログらしい感じでいいね。体裁が整う。


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